こんにちは!
山口百恵が全盛期の頃、私はとても子供だったので、紅白歌合戦を見ても、曲の良し悪しや、歌唱力とか分からなかった。比較的、明るい桜田淳子の方が、アイドルとしては良いと思っていた。山口百恵が歌う曲はどれもこれも暗いし重いよなんて、コタツでみかんを食べながら母親に語っていた記憶がある。
当時は、まだ、洋楽も知らなければ、ギターも弾いてなかった。だいぶ歳を取ってから、楽曲の素晴らしさだけでなく、一曲ごとに演じ切るその表現力や歌唱力に魅了されるようになった。アイドルなのに、完全にノリノリのロックンローラーであったり、ブルースと言っても良いようなパフォーマンスも披露している。
今年(2021年)、1/30にNHKで山口百恵のラストコンサートの1回限りのアンコール放送があった。もちろん録画し、それから何回も見直している。
21歳のアイドルが武道館のステージでひとり歌い切る。もちろん口パクなどない。妙な編集とかもしてないはず。ライブで、この歌唱力、表現力、落ち着き。曲の合間での自身の8年間の活動生活を振り返るMCの大人感と落ち着き。
唯一、ツッコミどころがあるとするなら、この完全なアーティストとしてのライブパフォーマンスに対し、衣装が昭和の振り振りアイドルのドレス風だ。ロックンローラーの格好で歌えば良いのに、違和感ある。気になりだしたら半端ない感じはある。
もうひとつ、バックダンサーのおじさん達をじっくり見るとかなりユニークなおじさんもいる。
当日のセットリスト
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01. OVERTURE
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02. This is my trial(私の試練)
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03. 横須賀サンセット・サンライズ~トーク
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04. I CAME FROM 横須賀
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05. プレイバック Part 1~トーク
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06. プレイバック Part 2
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07. 絶体絶命
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08. イミテイション・ゴールド
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09. 愛の嵐
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10. 夢先案内人
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11. 謝肉祭
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12. 横須賀ストーリー~トーク
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13. 「スター誕生」AGAIN
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14. ひと夏の経験 (Medley)
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15. 禁じられた遊び (Medley)
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16. 冬の色 (Medley)
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17. 湖の決心 (Medley)
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18. 春風のいたずら (Medley)
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19. 青い果実 (Medley)
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20. としごろ (Medley) :1973年のデビュー曲
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21. ロックンロール・ウィドウ
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22. いい日 旅立ち
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23. 一恵 :1980年最後のシングル
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24. 曼珠沙華
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25. 秋桜
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26. イントロダクション・春
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27. 不死鳥伝説
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28. 歌い継がれてゆく歌のように
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29. さよならの向う側
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30. This is my trial (instrumental)
オススメ
前半の「プレイバックパート2」「絶体絶命」「イミテーション・ゴールド」のどすが効き、腹が座ったロンクン・ロールは圧巻。前半最後の「横須賀ストーリー」も素晴らしい。
中盤「ひと夏の経験」から「としごろ」までのデビュー当時のヒット曲のメドレーもこれまた圧巻。これらの曲を14〜15歳が歌っていたのかと思うと、当時の反響の大きさは想像できない。
その後は、一連の大ヒット曲のオンパレード。「ロックンロールウィドウ」「いい日旅立ち」「秋桜」。その中でもイチオシは「曼珠沙華(まんじゅしゃか)」。
もし、21歳で引退していなかったら、いまでも紅白のトリで歌えるくらいの名曲でありパフォーマンス。石川さゆりの「天城越え」も良いけど、この曲ももっと注目されたり、カバーされても良いような気がする。
「曼珠沙華」の音声だけ
このラストコンサートもすごいが、同じ時期に出演した「夜のヒットスタジオ」で女性歌手たちが彼女の曲を歌ってお別れをするシーンが感動的。特に最後、同期で仲の良かった桜田淳子が涙をこらえながら歌うシーンは、何度見てももらい泣き。
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