こんにちは!
久々の読書ネタは話し方の本(『人は話し方が9割』永松茂久著)。この本を読んで、早速、効果を実感したのは「肯定から入ること」。話していて自分でも気分が良くなってしまった。
仕事では話すことが多い。その話し方ひとつが積み重ねになって、チームや個人の働きや、やる気、雰囲気にも大きく影響することを知っている。と言うことで、仕事柄、話し方関係の本を良く読む。
この本に書かれていることの大半は、一般的なアドバイスであり、初めて聞いたような内容は多くはない。それでも「100のコツ」の中に、自分では出来てないことが多く見つかり、それぞれが為になる。
肯定から入ると気分が良い『人は話し方が9割』永松茂久著
自分では出来てない、もしくは、参考になった「100のコツ」は以下の通りだ。
「100のコツ」
「否定しない」「うなずく」「プラストーク(前向きな話)」の3つで話し方は、劇的にうまくなる
会社の偉い人で、必ずと言って良いくらい、否定から入る話し方をする人がいる。その人との打合せの場に出ることが、つらいと思っていた。自分自身もそうかもしれない。
たまたま、打合せで、的外れな意見を言ってきた部下がいた。普段なら、ガツンと蹴散らすところを、良いところに気がついたねと褒めた上で、会話を続けてみた。お互い、気分良く会話を終えたし、褒めた上で、その意見への指摘も聞き入れてくれた。
男性より女性の方が「うなずく」ような気がする。オンラインで、うなずいても見えないかもしれないが、気持ちは伝わる気がする
人は自分に深い関心を寄せてくれる人を好きになる
仕事上では、意識的にしないとこれは出来ない。忙しすぎて、人より事象にばかり気を取られてしまう。これでは血が通わない会話になってしまう
「話す力」より「聞く力」を磨く。
アメリカの会社のマネージャー研修でも「Listen, Listen, Listen」と繰り返し徹底することもある。聞く意識だけではなく、聞くためのスキルが必要。その答えのひとつが次
「顔の表情」「声の表情」「体全体の表情」で相手に関心があることを示す
これは出来てない。忙しすぎて疲れていると、体はもちろん、顔からも表情は消える。声くらいだ、生き残っているのは。全身で聞いていますよと言う姿勢を表情で示すのか。これは疲労が増しそう。
自分が「話す」のではなく、相手の話を「広げる」
明石家さんまさんのようなテクニックはなくても、相手に関心を持って、全身で聞く姿勢でいれば、自然とし質問も出るだろう
相手の名前を覚えてすぐに呼び始める
人の名前を脅威的に覚えられない。カリスマ経営者で、会ったその場から、親しみを込めて名前を呼ぶ人がいる。たいていの人は即、ファンになってしまう。
「あなた」を多用して、相手を会話の主役にする
これは、昔の上司が得意だった。仕事ではなく、夜の世界で。
悩んでいる人には「一緒に考えようね」でまず感情に寄り添う
余裕がなさすぎるので、職場では、相手の感情に寄り添う前に、解決策を複数も押し付けて満足してしまう。一緒に考えると時間が掛かるから。こんなことできるかな?
できる人は、叱られた後、「謝罪」と「感謝」を伝える
これも出来ない。「謝罪」は出来ても、怒られた方もカッカしているので、嫌な役割を引き受け、お叱り頂きありがとうございますなんて、口が裂けても言えそうにない
感謝の言葉を口ぐせにして、ほめ言葉は積極的に受け取る
褒められた時、必ず謙遜してしまう。感謝も受け取りも出来ない。ゴルフでも「ナイス・ショット!」と言われたら「ありがとうございます」と答えれば良いのに「ちょっとダフり気味だけどね」とか、自分はまだまだですとなる。
長期の留学経験ある同僚から「英語すごいですよね。留学とか海外経験なく、どうやって学んだんですか?」と言われても「実は、あのインド人社長の英語はほとんど聞き取れてないんだよ」と、感謝も受け取りもしない。
これも「否定から入っている」のと同じだ。思い切って「肯定から入ってみるか」。違う景色が見えてしまいそうで怖い。
「幸せでありますように」と祈りながら話すと、すベてうまくいく
これを新人とかの女性社員に対してやったら、いけないことが起こりそうだ。何せ「すべてうまくいく」のだから。冗談はさておき、いろいろなことに気がつき(配慮範囲が広く)、その思慮が深いことは、一目置かれるのは間違いない。
感想
自分にとって重要な気付きは、引用文の中に太字にした。出来そうにないことも多い。それでも「肯定から入った」だけで、会話だけでなく雰囲気も変わるのだから、人生変わるかも。
「意識が変われば言葉が変わる、言葉が変われば行動が変わる」の世界だ。
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