『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』を読んで

こんにちは!ひろさんかくです。

「本の雑誌」が選ぶ2018年度ベスト10から片っ端から読むプロジェクト、3冊目『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』です。本著を選んだのは、イタリアの綺麗な写真が多いから、観光旅行の参考にしようと軽い気持ちでした。綺麗な写真はありましたが、良い意味で期待を裏切られました。

『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』内田洋子著について

1800年代より、イタリア北部の小さな村の村人たちが生活のため「本も」行商するようになる。読み書きできる人口が少ない中、活版印刷の技術が開発され、発展する中での話。村人たちの本(古本)の売買を通じ、イタリアにおける出版業界そのものが確立されていく様を知ることができる。

彼らは、本を売ることで、人々の知識、文化、思想にも少なからず影響を与えた。現代のようなマーケッティングの代わりに、直接、読者に接する村人たちが、本の製作・出版に貢献した。何が売れるか知っていたため。

この村は、いまは過疎化している。夏の本祭りなどには出身者が戻ってくる。この村で発祥した、イタリアの最も由緒ある文学賞のひとつである「露天商賞」は1953年より続いている。

『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』を読んで

本の行商人の歴史を解き明かしたい。著者のその熱意に圧倒される。200年以上前から遡り、この村の行商人の歴史とイタリアにおける出版業の一部を振り返る。気の遠くなるような膨大な取材や調査、読む方もその熱量に引き込まれてしまう。

「見知らぬ土地や人が、本を介してそばへやってくる瞬間だ」

「本が本を連れてくる」

本著に出てくる料理、フォカッチャ、野生イノシシの生ハム、栗の粉で作ったニョッキ、ブルーベリージャムなどなど、無性に食べたくなる。以前、フランスから電車で、イタリア北部のサンレモに行き、適当に入ったお店でも、ハッとするくらいピザやパスタが美味しかった。この村の料理もきっと美味しいと思う。

観光で簡単に、この村には行けそうにないですが、いつか行ってみたくなった。

モンテレッジォとはこんな村

ヴェネツィアの古本屋でこの村を知る

最初は籠をかついで、それから台車で行商。露天ではこのようなかたち

何となく、似ている

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