おフランスでの悲劇

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こんにちは!

日本の運転免許証は日本語表記なので、海外で運転する時には、国際免許証が必要。それに比べ、カリフォルニア州とか米国の免許証を取得するとパワフル。そのままで、フランスとかヨーロッパでも使える。そんな私が調子に乗って、大変な目にあったのが今日のお話です。

マニュアルのプジョーには気をつけろ!

9年前、アメリカの会社で働いている時、報酬旅行(会社のイベント)でモンテカルロに行った。せっかくなので、イベントの前に休暇を追加し、南フランスを旅行することにした。

仕事が忙しすぎて、旅の事前準備も確認もいつもの通り、不十分。ニースのコート・ダジュール空港に着く。空港隣接(だったかな)のレンタカー屋で、あらかじめ予約してあった車をゲットする。

車は、左ハンドルのディーゼル・エンジンのプジョーの小型マニュアル車。カーナビのオプションを忘れた。当日の申し込みでは在庫もない。ナビなしで異国で運転できるのか?!

マニュアル車の運転はそれなりに経験ある。ところが、この車、ギア・チェンジに特徴あり難しい。ナビ無しで公道に出る。もちろん、紙の地図もない。行き先表示を見る。フランス語なので読めない。パニックだ!iPhoneの地図アプリを試す。動く!何とか、目的地に行けるか?!

ニースからアルルまでは、250キロくらいあるはず。飛ばさないと日が暮れる。

街中では、あいかわらず、ギアの切り替えに手こずる。ギアとギアの間に引っかかり、アクセルを踏んでしまう。すると、ディーゼル車だからか、エンジンから真っ黒い煙が吹き出す。あろうことか、フロントガラスの内側(車内)の下の方からも黒い煙が出てくる。車内も真っ黒。

パニック状態で、もちろん、迷子になる。行き止まりで停車。

Uターンしようとするが、ギアのバックへの切り替え方が分からない!壊れているのか?!あれこれ試すが、そもそも「R」のギアが見当たらない。車のダッシュボードで、取扱説明書を探す。ある!しかも分厚い!よくよく見るとフランス語だ!無理!

Uターンを諦める。ハンドルを思いきり切り、ぎりぎり回り、行き止まりを抜け出す。目指すは、カフェかコンビニだ。カフェに入る。さっそく、ウエイターさんにプジョーのギアチェンジのやり方を分かるか英語で聞く。はにかむウエイター?英語が分からないそうだ!

唖然とするが、気を取り直し、プジョー、プジョーを連呼し、バック、バック、ギア、ギアと身振りで聞く。通じるのか?!通じた!彼の顔が分かったとうなずく。バックに入れるには、なんと、ギアをガチャガチャ動かすのではなく、上に引く!その後、バックのギアにシフトするそうだ。身振り、手振りで教えてくれた。

ついに、バックも出来る。iPhoneの地図アプリにも目的地を入れ、いざ出発。ハイウエーは空いている。ものすごく快適。ディーゼル車だが、結構、走る。250キロを2時間くらいで颯爽と走り切る。

後日談

アメリカに戻り、フランス旅行での武勇伝を自慢している頃、フランスより手紙が届く。

にわかに信じられないが、現地の高速で、ネズミ捕りがあり、2回もスピード違反で捕まったようだ。レンタカー屋より、交通違反手数料の請求とともに、警察からの通知も送ってきた。しかも、大金の罰金!

罰金を支払おうと通知を見るが、これまた、すべてフランス語だった。

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