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こんにちは!
コロナ禍では、プレゼンの発表も、最近はオンラインが多いと思います。今回、極めて変則的なハイブリッド・プレゼンテーションで大変な目にあったというお話です。
ハイブリッドというのも、参加者は、大会場とオンラインから。もちろん、大会場は3蜜回避で人数制限あり。発表する我々は、私は日本の大会場から、同僚の外国人は米国からオンラインでというユニークなジョイント・プレゼンテーション。しかも英語。うまくいくのか?!
毎年、成果を出したプロジェクトのメンバーが、重役を前に発表する。職場を代表しているので失敗は許されない雰囲気。嫌な汗をかく発表会となる。私と私のチームは、毎年、次々と難易度が高いプロジェクトをやっつけているので、ある意味、ここは常連のよう感じではある。
いつもと違うのは、参加見込み人数。オンラインのおかげで300人を超えるらしい。とりあえず、メインのパートは現地におまかせして、私は導入部分だけにした。発表後の容赦ないQ&Aセッションが恐怖だが、基本、現地の彼に答えてもらう。
発表前日、リハーサルを行う。アフリカ出身の彼は、イギリスで学び、現在、米国に移ってきているが、非常に紳士だ。
間抜けかもしれないが、ストップウォッチを使って、発表時間を計測。私は持ち時間内、彼は数分超過。「もっと早く喋って良いから」とダメ出しをする。さすが、気が利く彼は、日本人向けに意図的にゆっくり喋っていたそうだ。
2回目のリハ。彼の説明が冴えない。たぶん、忙しくて事前に準備してないようだ。説明が回りくどい。1回目と2回目で話す内容も変わってる。英語ネイティブの彼がこの様子ではまずい。
「プレゼンに成功したら、本社に引き抜かれるかもしれないぞ」とアメとムチのアメをチラつかせる。「明日までに、繰り返し繰り返し練習しよう!俺もするからさ」と叱咤激励する。
気合が入ったらしく「普段は、発表原稿なんて作らないけど、これから作る。明日は、満足行く内容の発表をしてみせる」とのこと。良かった、世界ランキングでトップクラスの大学卒にスイッチを入れた。これで仕込みはバッチリだろう。
当日、心配していた音声も問題なく、きれいに流れるようなプレゼンが終わる。パーフェクト!発表時間は数分超過したが、幸い、持ち時間を超えると「チーン」とうるさいベルを鳴らすような人もいない。
さあ、恐怖のQ&Aだ。通常、外国人の発表には、日本人幹部からも英語で質問が飛ぶ。手が上がる、うるさ型で有名なお方だ。海外経験も豊富。
あろうことか、会場にいる私に向かって、日本語で質問を始める。しかも、あいまいな質問。一応、同時通訳が英語に訳しているはずだが、日本語でも何を聞かれているのか分からない。
同僚に声を掛ける「質問聞こえたかい?」「いーや、まったく」(通信トラブルもあり、通訳の音声が現地に届かないらしい)。
その後、他の幹部達からの質問も、前にならえだ。ただ一人会場にいる私に、日本語で集中砲火、矢のような質問が、次から次へと私の全身を貫く!
プレゼンの極意を書くのを忘れました。
彼の言う通り、発表原稿を用意して、繰り返し繰り返し、本番を想定し、予行演習あるのみです。