読んだら止まらない!2020年本屋大賞『流浪の月』by 凪良ゆう

(2分ちょっとで読める)

こんにちは!

たまたま、ブックオフで2020年本屋大賞受賞作の『流浪の月』を発見し衝動買いした。以前は、本屋大賞上位ランクを中心に読み漁っていた。ただ、少し分厚めな大賞受賞が続き、読むのを躊躇している内、「本の雑誌」2020年ベスト10を優先するようになってしまった。

この『流浪の月』は長くない。300ページ弱だ。しかも、ひとたび読み始めてみると、結末が知りたくて、読むのを止められなくなる。私の正月の里帰り、たった20時間だけの滞在が、起きている間は、読書に没頭することになる。

何のために里帰りしたか分からなくなったが、これほど夢中になって読ませる本に出会ったのは、いつ以来か記憶にない!一応、2020〜2021年通じて、今のところ、ベストかもしれない。

読んだら止まらない!2020年本屋大賞『流浪の月』by 凪良(なぎら)ゆう

概要・あらすじ(ネタバレなし)

著者は、BL小説と言うジャンルで有名だそうだ。この小説は、そのジャンルではなく、一般的な小説。どちらかと言うと、サスペンスの要素のあるヒューマン・ドラマ。

BL:Boys Loveの略

ネタバレしないようにあらすじを書くのは困難だが、頑張って書いてみる。

この小説のテーマはいくつかある。ネグレクトなど親に捨てられた子供の人生、有名でセンシティブな犯罪の被害者と加害者は自由に生きられるのか、DV、ロリコン、幼少期の性的いたずらとトラウマ、身体的成長障害者の生きづらさ、好きなものを食べる、事実と真実、人とつながるということ、などなどだ。

主人公の更紗は、9歳の頃、母親に捨てられ親戚の家に預けられるが、息が詰まるような生活を強いられる。そのような時、ある事件に巻き込まれ、文(ふみ)という男性っぽくない学生と知り合う。もう一人の主人公。

少女は、施設を出た後、問題のある交際相手から危害を加えられたりする中、この男性に再会する。たまたま、知り合いの子供を預かる中、それぞれの(元)交際相手も絡み、再び、事件に巻き込まれそうになる。理由は有名な事件の関係者であったから。

いつまで経っても、過去の事件がついてくる、そのような人生で、主人公が選んだ最善な生き方とは?!

感想(多少、ネタバレ)

結末を知りたくて、ハラハラしながら、かつ、主人公を応援しながら、3〜4時間くらいの読書に集中したい方にオススメ。読後感も暗い気分やスッキリしないということはない。とにかく、ひたすら、主人公の二人がひどい結末にならないよう祈りながらページをめくる。

主人公の女性の対応にイラついたり、ヤキモキする可能性はある。ただ、主人公の生い立ちや置かれた立場を考えると納得できる。ここが納得できないと、読むのがつらくなる可能性あり。その関係か、結構、アマゾンの書評では酷評されてもいる。他の純粋な読書レビュー系のサイトでは評判高い。映画化して欲しい。

主人公の交際相手や従兄弟のような隠れDVや性的いたずら傾向のある人間の方が、よほど犯罪者であるが、罰せられない不条理。実質、無罪に近いような事件でも、一度、犯罪(者)と認定されてしまえば,その事実は、真実が何であっても、当事者以外には理解してもらえない。

この小説では、自由奔放に好きなものを食べるシーンや料理のシーンも多く、夕飯にアイスクリームを食べたくなる。また、クエンティン・タランティーノの映画「トゥルー・ロマンス」をまた見たくなる。

正月早々、読書に没頭してしまったので、今年は読書イヤーになるかもしれない(と言いながら、興味はコロコロ変わり、長続きしないことは分かっている)。

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