こんにちは!ひろさんかくです。
在宅勤務と連休で、映画を見まくっているが、ブログ記事にしにくいものが多い。あっと言う間に、ブログ記事未完の作品が積み上がっている。この作品も感想を書きにくいひとつだ。
「人魚の眠る家」。東尾圭吾の原作は、泣ける小説として話題になったそうだ。いくつかのControversial Issuesを含んでいる物語。気持ちよりは、現実、事実を直視するしかないのでは?と言うことがメッセージではと思っている。
やはり怖い映画「人魚の眠る家」東野圭吾原作
概要
2015年発表の東野圭吾デビュー30周年を記念した作品。
映画は2018年11月公開、120分。キャストが豪華、篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、松坂慶子他
あらすじ(ネタバレ含む)
夫の浮気で離婚協議中の夫婦、小学校受験を控える娘と2つ下の弟がいる。プールでの事故で、娘が意識不明で集中治療室へ。脳死状態により回復は見込めない。臓器提供の決断を迫られるが、脳死による完全な死を決断できない母(篠原涼子)。
IT関係の会社社長である父(西島秀俊)は、娘を、人工呼吸器から横隔膜ペースメーカーによる呼吸に変え、脳ではなく、外部からの電気信号で手足を動かせるようにする。献身的に、その実験に従事する会社の部下(坂口健太郎)。
人工呼吸器が外れ、電気信号で身体を動かすことができるようになり、健康を保っており、見た目は普通に眠っているようにしか見えない。
会社の部下は、この娘の世話にのめり込んでいく。この娘を今の状態まで蘇らせたのは、母と自分だと思いこむ。彼女(川栄李奈)とは疎遠になってしまう。
目覚めることはないのに、いつ目覚めるか、待ちかねる母は、車椅子で散歩にも連れ回る。周囲から見たら、死人にしか見えない。徐々に、家族も、同じ気持ちになるが、母は狂ったようにのめり込む。
弟の誕生会にも同席させようとする。気味が悪い姉がいると学校でいじめられている弟は、とうとう、不満をぶつける。
娘が死んでいることを認められない母は、娘の心臓に包丁を突きつけ、警察を呼ぶ。ここで、心臓を止めたら殺人になるのか?殺人罪になるなら、娘は生きている証と迫る母。人の死の判定は、脳死なのか、心臓死なのか?!
感想
両親の気持ちはわかる。心臓が動いていて、諦めきれない。一方で、脳死であり、回復は不可能であるのも事実。この状態での延命を継続する意味は何か?ましてや、この物語では、あたかも健康な人間の身体レベルにまで回復させてしまう。それでも、その先、出口がないのは事実。
時間がかかるかもしれないが、現実、事実に向き合うしかない。この映画のテーマのひとつである、人の死は、脳死か心臓死か以前に、つらいが、取り返しがつかないことをどのように受け入れるか、誰かがリードしないといけないと感じた。
そして、何よりも怖いのは、現実や事実を冷静に見れなくなった人間。

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