アメリカでAmazonの配達先を間違えたら

こんにちは!

アメリカでの最速の生活立ち上げ達成をめざしている。到着の翌日にはアパートを決め、5日目にはAmazonで必要な家具をすべて注文した。9日目(昨日)にアパートの契約完了と同時に、Amazonと、日本から航空便で送った荷物も受け取る。

2回目の海外赴任だし、11年前と比べるとコロナもあり、オンライン化やペーパーレス化も進んでいる。更には、シリコンバレー地区で日本人向け対応も充実しているからだ。

これは歴代最速記録(そんなものがあればだが)を更新間違いなと思っていたが、また、自ら深い墓穴を掘ることになる。

少し仕事が忙しくなっている。日本の仕事も忙しい時期に加え、ここでのプロジェクトの一番重要なタイミングも迎えている。このために来たのだから仕方がないとは言え、自分でも気の毒と思うくらい打合せがみっちり入る。

うかうかしていると、日本の午前中は、こちらの夕方になるので、そのまま夜まで、日本と切れ目もなく会議が入ってしまう。昼間は、少しつづ、現地での仕事も入り始めている。

そんな仕事がピークの中、この金曜日にアパートの鍵の受け渡しと必要な荷物の搬入やAmazonの受け取りを、すべて同時に対応しようとしたのが無謀だった。日本で無理したり、頑張れば出来ることは、現地では「絶対にしない」が鉄則だと、あらためて思い知る。

そもそも、その兆候は現れていた。3時間くらい掛けて、入念にカスタマレビューや在庫や配送日等をチェックし、注文したAmazonの音沙汰がない。実際には警告のメールが来ていたが忙しくて見ていなかった。

金曜朝、不動産屋さんとアパートの鍵をもらい、もはや水道光熱並みに重要なインタネット(とケーブルテレビ)の接続をする。業者に頼むと1週間先になり、セルフ・インストールを選択した。必要な機材はコムキャスト(Comcast)から受け取っていた。

幸い5分でネットは接続する。不動産屋さんから「テレビはまだ届いてないようですから出来ないですね」と言われる。「そもそも、テレビ接続に必要なケーブルとコネクターが不足している」とのこと。もう一度、お店に言って不足部品をもらってこないと行けないらしい。

いきなりお店に行って、その部品を簡単に渡してくれるとは思えず、本当に面倒くさい。しばらくテレビのない生活かと暗い気分になる(実際に見てなくても、点いていると孤独感は薄れる)。

不動産屋さんが帰った後、それにしても、今日、到着予定の10アイテムが遅いと思い、メールを見る。昨日、すでに2件メールが入っていたことに気がつく。あろうことか、テレビと椅子は、住所が分からず、持ち帰ったとのこと!

おそるおそるAmazonの設定を確認する。やはり。住所の下一桁(日本で言う番地)を間違えている!おまけに名字のスペルも間違えて間抜けな名前になっている。Qqqみたいな。4日前に夜中遅くまで、全神経を集中させてAmazonで注文したはずだ。注文した商品のことばかりに気を取られていたのか?!

いくら英語のサイトとは言え、こんな簡単なことが出来なくて人間として大丈夫か?

注文したのは「マットレス、机、椅子、テーブル、テレビ、ドライヤー、アイロン、シャワーカーテン、室内ライト、机上ライト」の10品。すべて送料無料をゲットし、トータル税込でも$100,000(日本円で11万円)を切っていた!

この内、宅配業者のUPSがテレビと椅子は持ち帰っている。そもそも、7/9(金)に配達を指定したのに、前日に来るのか!ネットでAmazonのサイトを確認するが、住所変更の方法や再配達の方法が分からない。これから配達されるであろう残り8品目の住所を直さなくては!可能なら間抜けな名字も!

直せない。発送中のものは住所は直せないようだ。パニくっている内に、まさかのメッセージが届く、一番、重要なマットレスが配達完了!したとのこと!ご丁寧に玄関先に置かれたダンボール箱の写真も送ってくる。

間違えた住所なのに、適当に置いて帰ったようだ。この配達業者は、Amazonが直接やっている。さらに追い打ちをかけるように、小物類も一式まとめてお届けしたとメールが来る。

実は、この後、プロジェクトの重要な会議が入っている。その準備もしないといけないが、もう心はそこにない。

会議直前、アパートのリーシング・オフィスに走る。Amazonで住所を間違えて注文したけど、この住所知ってる?と聞く。もしかすると、この不動産屋の管轄かもしれないと思ったから。

基本、サービス業の人は、親切な人や責任者以外は冷たい対応が多い「そんな住所知らない、送り主に連絡したら」とのこと。聞いた自分が馬鹿だった。このアメリカで間違えた住所で注文するような人はいるのだろうか?

ぼやぼやしていると玄関先に置かれている荷物を誰かに持っていかれてしまう!今日明日でマットレスをゲットしないと、ホテルをチェックアウトする明後日(日曜)から、カーペットの上に直で寝るようかもしれない。来週は驚異的に忙しいのに!

グーグル・マップで確認する。何と!アパートの目の前の別のアパートだ。走る!Amazonの段ボールがある。これだと持ち去ろうとした瞬間、Amazon号から配達の女性がやってくる。

「あなたここの住人?」「違うけど、これは私が頼んだもの。住所を間違えたんだ!」「あなたのなら持っていけば」とのこと。とりあえず、普通の大きさのAmazonのダンボールを持ち帰る。気になるのはマットレスだ。

玄関先に、先程見た写真に似たものが置いてあった。クイーンサイズの分厚いマットレスが巻かれた状態の縦に長〜い箱だ。

重要なオンライ会議の時間になる。気になってしょうがないのはマットレス。とてつもない重要な案件の承認を私に求められる。議論は全然、心に届いていなかったが、事前に内容は確認してあったので、さっさと承認した。

即、隣のアパートに走る!巨大なダンボールの宛先を見ると間抜けな私の名字が見える。マットレスだ!持ち帰られねば!重い!無理!これを部屋までどうやって運ぶんだ!?

2千文字を超えたので「次回?」に続く

写真は無駄にでかい食洗機。もはや業務用にも見える。

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