すごい選挙ドキュメンタリー「ボーイズ・ステイト」

こんにちは!

ポッドキャスト番組の/フィルムキャスト2020年トップ10映画から、昨年公開の良さげな映画をまだまだ見続けている。この番組のDJ3人の内、2人がトップ5に選んだ映画が「ボーイズ・ステイト」だ。

毎年、州レベルで高校生がリアル選挙体験をするイベントのドキュメンタリー。まるでフィクションのようにドラマもあり、最後はほっこりしてしまう。超オススメだ。

すごい選挙ドキュメンタリー「ボーイズ・ステイト」

概要

原題「Boys State」109分、Apple TV オリジナル。Apple TV+で2020年8月14日より配信中

あらすじ

フィクションなので、あらすじと言うのも変だが、最後の選挙結果だけは避けて語る。

このイベントは州レベルで行われている。支援団体は米国在郷軍人会。参加対象は17歳の男女。このテキサスのイベントでは、男女に別れ、男性のイベントに密着する。参加人数は1,100人。政治活動に興味がある高校生が含まれていたり、そうでもなさそうな生徒も含まれている。

米国の民主党、共和党のように、テキサスのボーイズ・ステイトを国と見立て、生徒は連邦党と国民党に振り分けられる。それぞれの党の委員長を選び、党の方針やステイトの知事選に立候補する候補者を選び、知事選に臨む。

ドキュメンタリーでは、ユニークなキャラが揃う国民党を描写する時間が多い。委員長は少し堅物風だが、頭も切れ、弁も立つ黒人のレネ。知事候補は、白人の馬鹿っぽい学生(ロバート)との選挙に勝ったメキシコ移民の青年スティーブン。彼は実際に政治活動にも参加している。

一方、連邦党の委員長は足や腕に障害のある白人ベン。将来、CIAやFBIを目指している。知事候補も白人だが、彼(エディ)に関する情報は少ない。あまり特徴のない青年だ。

メインはスティーブン、レネ、ベン。主役扱いはスティーブン。彼のお母さんが非公式にアメリカに移民し、何もないところから、いろいろな仕事で生計を立てた。スティーブンは三男坊だが、初の高校生。お母さんから「誇りに思う」と言う言葉を裏切らないように頑張っている。

あいにくクライマックスの知事選では、連邦党の戦略家ベンによる汚い作戦で、スティーブンやレネは苦戦することになる。ベンは、汚いことをやったことは認めながらも、倫理的にも政治的にも、結果を出したのだから良いのだと開き直る。

悔しさ一杯のレネはベンを恨まないとしつつも、皮肉たっぷりに「彼は素晴らしい政治家だ」と評する。

選挙後のスティーブンがお母さんと電話をするところは涙を誘う。白人の多いテキサス州でメキシコ移民の彼がリーダーとなり、多くのメンバーからも慕われ真のリーダーとなる。彼はそのことを誇りに思うとともに、母の子育てが正しかったと証明できたと喜ぶ。

感想

このドキュメンタリーは熱量がすごい。1,100人ものアメリカ人の男子高校生が集まる。若さ、騒がしさ、荒っぽさ、自信満々、アグレッシブ、声も態度もでかい。若干、バカっぽいのもいる。それでも、この数と勢いはアメリカそのもの。

これだけの規模で、高校生が政治活動(民主主義)の真似事をする様子に圧倒される。政治のレベルでも、日本と比べてしまう。

日本なら、都道府県レベルでこのようなイベントをやっても、人が集まらないと思う。無理やり集めても、国が抱える課題(米国の例では)「銃規制、中絶、移民、LGBTQ、退役軍人など」に対する意見などスラスラ言えないだろう。

それでも米国の大統領選挙で、民主党も共和党も70歳代。日本も似たような状況。学生レベルで政治の機会を与えても、米国なら、IT企業を中心に魅力的な仕事がたくさんある。政治活動は割に合わないのかもしれないなどと考えてしまった。

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