こんにちは!ひろさんかくです。
ブルース・スプリングスティーンと言うと、私の年代では、1985年のUSAフォー・アフリカ(USE For Africa)によるチャリティー・ソング「ウィー・アー・ザ・ワールド(We Are The Word)」でのダミ声での絶叫が印象的だ。
声がでかくて有名なヒューイ・ルイスやスティーブ・ペリーなど数々のツワモノがいる中で、あの声のデカさと存在感は異彩を放っていた。あの時、ブルースは36歳頃。
ちょうど、前年、1984年に発売されたアルバム「ボーン・イン・ザ・USA(Born In The U.S.A.)」から、そのタイトル曲や「ダンス・イン・ザ・ダーク(Dance In the Dark)」が全米1位となり、乗りに乗っていた頃だ。
そして、今や70歳になったブルースが、その集大成のようなショーをブロードウェイでやっていることを、このドキュメンタリーで知った。その名も「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ(Springsteen on Broadway)」。
彼自身による人生の総括のようなショーを楽しめる。
“自作自伝”ショー「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」
概要
2017年から2018年12月まで、NYブロードウェーの小劇場にて236回も開催された人気ショーの最終公演が収録されたもの。『ボーン・トゥ・ラン・ブルース・スプリングスティーン自伝』を元に、彼の人生をギターやピアノの弾き語りと共に語る、まさに”自作自伝”のワンマンショー
語るのは、幼少の頃、父親、母親、妹、バンド仲間、奥さんなどなど。
受賞
第72回トニー賞にて特別賞を受賞
収録曲
ネットからコピペしたもの。このドキュメンタリーでは「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はやってないような気もする。私が居眠りをしていなければ。
- DISC 1
- 01. 成長するってこと(イントロダクション)Growin’ Up (Introduction)
- 02. 成長するってことGrowin’ Up
- 03. マイ・ホームタウン(イントロダクション)My Hometown (Introduction)
- 04. マイ・ホームタウンMy Hometown
- 05. 僕の父の家(イントロダクション)My Father’s House (Introduction)
- 06. 僕の父の家My Father’s House
- 07. ザ・ウィッシュ(イントロダクション)The Wish (Introduction)
- 08. ザ・ウィッシュThe Wish
- 09. 涙のサンダー・ロード(イントロダクション)Thunder Road (Introduction)
- 10. 涙のサンダー・ロードThunder Road
- 11. プロミスト・ランド(イントロダクション)The Promised Land (Introduction)
- 12. プロミスト・ランドThe Promised Land
- DISC 2
- 01. ボーン・イン・ザ・U.S.A. (イントロダクション)Born In the U.S.A. (Introduction)
- 02. ボーン・イン・ザ・U.S.A.Born In the U.S.A.
- 03. 凍てついた十番街(イントロダクション)Tenth Avenue Freeze-Out (Introduction)
- 04. 凍てついた十番街Tenth Avenue Freeze-Out
- 05. タファー・ザン・ザ・レスト(イントロダクション)Tougher Than the Rest (Introduction)
- 06. タファー・ザン・ザ・レスト*Tougher Than the Rest
- 07. ブリリアント・ディスガイズ(イントロダクション)Brilliant Disguise (Introduction)
- 08. ブリリアント・ディスガイズ*Brilliant Disguise
- 09. ロング・タイム・カミン(イントロダクション)Long Time Comin’ (Introduction)
- 10. ロング・タイム・カミンLong Time Comin’
- 11. ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード(イントロダクション)The Ghost of Tom Joad (Introduction)
- 12. ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョードThe Ghost of Tom Joad
- 13. ザ・ライジングThe Rising
- 14. ダンシン・イン・ザ・ダーク(イントロダクション)Dancing In the Dark (Introduction)
- 15. ダンシン・イン・ザ・ダークDancing In the Dark
- 16. ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームスLand of Hope and Dreams
- 17. 明日なき暴走(イントロダクション)Born To Run (Introduction)
- 18. 明日なき暴走Born To Run
- (*with パティ・スキャルファ)
感想
渋い。成功したブルースにとって、今となっては、何も隠す必要がない。アメリカ大陸を車で横断した時、車の運転を覚えた話(もちろん、無免許)。労働者に関する歌も多いが、工場なんて行ったこともない話など、いくつかの楽しい暴露話。
彼の人生を自らの言葉と自身の曲の弾き語りで語り尽くす2時間半。
とにかく、父親(故人)に対する深い愛を感じる。そして、彼のバンドEストリート・バンドの仲間、特に、ボス的存在だったクラレンス・クレモンズなど他界した仲間への想い。
奥さんであるパティ・スキャルファとの出会いを語った後、彼女もステージに出てきて一緒に数曲歌うシーンは、このワンマンショーの中で、唯一、華やか?な部分。
80年代後半に流行ったMTVのアンプラグドと同じアコースティック・スタイル。使用する楽器は、ギター、スライド・ギター、ハーブ、ピアノ。そして、彼の大きなだみ声と歌。
ボスであり、リーダーであり、古き良きアメリカの典型的な強い男、父、成功者として、ゆらぎのない自信を感じる、でも、どこか憎めない。いい親父っぷりがよい。
1985年頃に、同じようなショーはできなかったかもしれない。60歳後半となり、良い意味で枯れてきたからこそ出せる渋みろ凄みを感じた。
もし、NYで再演されたら、ぜひ、行ってみたい。

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