リーダーになるには、スキルとセンスだけでは足りないのかもしれない

こんにちは!

昨夜、aini(アイニ)での会話に触発され、久々、真面目な仕事ネタです。

一橋ビジネススクール教授の楠木健先生の書きものをフォローしている。その記事のひとつ「芸と仕事-その1 スキルとセンス。」を読んだ時、大きくうなずいたことがある。

「仕事ができる人になるにはスキルだけでなく、センスが必要なんだよ!とにかく、”しぇんしゅ”なんだよ〜」なんて、私が預かっている研修生達に、酔っ払って演説したのは、数週間前のサンノゼのメキシカンバーでのことだった。

その後、時間が経って冷静に考えると、あれでは抽象的過ぎたと反省し始めている(酔っていたのに、珍しく話した内容をしっかり覚えている)

先生も書いているように、たとえば、企業の「CFO(最高財務責任者)」として「リーダー」を目指すなら、財務、会計、税務、経済、ビジネスなど、ありとあらゆる知識が必要になる。この部分は勉強したり、資格を取ったりすれば磨けるスキルの部分だ(あいにく、このスキルの部分は、今や、AIの方が優れているかもしれないが、本題ではないのでスキップ)。

このスキルを土台にして、会社経営にどのように貢献できるかが、CFOとしてのセンスの部分になる。具体的には、財務情報や事業の状況などから、何か悪い兆候を課題として見つけて、すぐにアクションを起こすとかだ。

スキルがあっても、数字を見て、何も気付かない人や、トンチンカンなことにこだわる人も多い。

他の例では、すごく複雑怪奇な問題を分かりやすい言葉で説明できると言うのもセンスだと思う。

仕事がめちゃくちゃ忙しくても、今、やらないといけないことと、後回しにできることを見分けられるのは、優先付けの手法としてのスキルでもあり、本当にやらないといけないことが見えるのは、センスでもある。

それでは、これらのセンスはどうやって磨くのか?

今まで過ごしてきた環境(家庭、学校、職場などなど)の中で、築き上げられた性格や経験値による部分が大きいような気がしている。

会社に入って数年の若者なら、今後のビジネスパーソン人生の中で、あの人のようになりたいとか目標とするロールモデルを持つのも良いかもしれない。もしくは、自分を客観的に見て、他人と自分を冷静に比べ、スキルでもセンスでも磨く部分を常に探すような意識を持てば良いのかもしれない。

例えば、すごく腕の良い(スキル)美容師さんがいて、お客さんの望んでいることを会話の中で、瞬時に把握する能力とか、毛質や頭皮やお客さんの健康状態を観察しながら、さりげなく、お客さんが快適な時間を過ごせるような工夫ができるようなこともセンスだと思う。

これは、まさに、今までの人生、もしくは、仕事の中で、知らず知らずに身につけた能力(会話での少ない情報から多くを知るセンスとか、人を正確に観察できるセンスとか)だ。もしくは、職場での実務経験の中で、自分なりに学んだり、他人から学んだり、意識して習得した能力(お客さんが望む適切なサービスを選択するセンスとか)でもあると思う。

このようなセンスを磨く意識(学びの意識)を、常に忘れないようにした方が良いと思う。

次回、研修生達に演説する時は、この美容師さんの事例でスキルとセンスを理解してもらおう(ドン引きされる可能性は高いが)。

それでは、優秀なライバルが無数にいる会社(ビジネスの世界)で、このスキルとセンスが十分あれば、リーダーになれるのか?

残念ながら、なれない。

必要なものは何なんだ?!

それは、エンゼルスの大谷選手の事例が教えてくれる。次回に続く。

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