こんにちは!ひろさんかくです。
小説を読み始めて、最初の数行で、もしかして、この本読んだことがあると思ったことありませんか?今回、この『リバース』がそうでした。
最初の十数行で、読んだことがありそうだと気付く。でも、どのような話か思い出せない。冒頭、殺人と絡む始まりなので、刑事モノだっけと考えるが、その後の展開は記憶がない。もしかすると、似たような内容だけど、読んだことがないのかと第一章まで読む。あきらかに読んだことがあると分かる。落ちも結末までの過程もだいたい思い出す。記憶力の悪い私としては意外なことだ。さて、どうする?
一回目にそれほど楽しんで読んだ記憶もないので、読むのを止めるか迷う。でも、なぜか、じっくり読み返すことにした。何にせよ、読み始めた本を途中でやめることが嫌いだからだ。お陰で、一回目に読んだ時よりも、この悲劇と、作者が伝えたかったことや、疑問点など深く潜ることが出来た。
『リバース』再読の感想
概要・あらすじ
大学生時代、仲間と過ごした避暑地での思わぬ事故。過去の記憶に葬りたいが、思い通りにはならない。被害者に心を寄せる者たちが、真実に迫る。もはや、誰も真実を確認する術はないが、主人公はひとつの仮説にたどり着く。それをどうするかは明らかにせず、この物語は終わる。
リバースという意味から、自分はその加害者グループと一線を画していたと思いこんでいた主人公だが、唯一の加害者だったかも知れない。被害者の元恋人や元親友や地元の仲間や親戚からしてみたら、主人公も含め、その現場に一緒にいた学生時代の仲間を許せない。結局、現場にいた4人のうち、一人は強気に不幸な出来事と解釈し、主人公は上述の通り、自身は罪が軽いと思い込むことで精神的破綻から逃れる。もうひとりの友人は罪の意識からお酒を二度と飲めなくなる。
この物語は、被害者の複数の知人による謎解きや当時を知る行為から、結果的に、ある仮説にたどり着くという推理小説の要素を全面に持つ。
一方で、中学生・高校生だけでなく、大学生になっても、クラス内でに階級、個人ごとのカラーのような差別の物語でもある。
派手で活動的で遊んでいて、毎日楽しそうなリア充組に対し、友達少なく、地味で、消極的で、インドアが好きな根クラ組。そのどちらにも属さないか、属せる、誰のカラーにも染まらない被害者に、魅了された知人たちによる被害者の本当の姿探しの旅の物語でもある。
感想
面白かった。二回目となる再読だが、一回目は結論を知ることを急ぎ、途中段階での描写や、個人毎の気持ちの揺れ動きのようなものは意識しなかった(何というもったいない読み方)。
3人は下記のように別々のルートを辿って真実に近づいていった。
元カノ:被害者の学生時代の友人の一人に手紙で接触し、他の友人を割り出し、被害者の最も親しかった友に近づき、事件の真相を知ることになる
元親友:被害者の学生時代の最後の状況を知りたく、被害者の両親から友人の連絡先を把握し調査する。もっとも自分に似ている、主人公の連絡を待つ
主人公:被害者の両親から、中学、高校時代の友人を紹介してもらい、元カノや元親友にたどり着き、最終的に事件の核心(仮説)にたどり着く
疑問点1
元カノは、主人公から事件の真相を聞き、当時、主人公と交際関係にあったが、被害者となった元カレが哀れであり、怒りで、主人公も許せず去る。最後の場面で、元カノは主人公を本当に許したのだろうか?主人公は許された、よりを戻せたような場面があるが本当か?
疑問点2
最終的に主人公だけが、あるアレルギー症状が事故の原因と気付くが、本当にそれが事故の原因かは確認しようがない。自分なら、どうする?
被害者のことも元カノ(被害者とこの主人公の)のことも本気で思っている正義感の強い人物。かつ、ある意味、クラスの典型的な根クラのマイナーグループの一員であり、人生に対し、希望もない人物。ゆえに、包み隠さず、白状するのか?
疑問点3
なぜ、犠牲者となった彼は、危険なアレルギー症状を隠したのか?誰にでも合わせる透明である彼なので、楽しい、避暑地への旅を台無しにしたくなかった?半ば、信じがたい。
学生時代のクラス内の序列やグループ
学生だけでなく、社会人になっても、会社でも、たまたま、研修で数ヶ月一緒に過ごした中でも、序列が形成される。その中では、やんちゃで、遊んでいて、社交的で、友だちが多くて、運動も勉強も仕事もできて、見てくれも良い?もののグループ、もしくは、そのように思い込んでいるメンバーで構成されるグループができやすい。
そのグループには入れず、内向的、無口、派手なことが嫌い、目立ちたくもない、おとなしい、決して馬鹿ではないが、グループを率いて、リーダーシップを発揮するようなことは好まない。
ひっそり、少人数で静かに平和に過ごしていたいようなグループも形成されるが、マイノリティーな存在。特に、社会に出てからは、派手グループは形成されても、地味なグループは形成されず、本来、そこに所属するようなものは、個人で単独行動することが多い印象だ。
感想の感想
それで、私はこの本を再読して、結局、何が言いたいのか?




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