こんにちは!ひろさんかくです。
『ラブという薬』の共同著者である精神科医でミュージシャンの星野概念さんが、「バイブル」として紹介してますので読んでみました。書いてある文章はやわらかくて、あっという間に読めるけど、ひとつひとつの中身が考えさせられることばかりで、今、2回目を読んでる途中です。河合隼雄氏は、日本におけるユング派心理学の第一人者で臨床心理学者。
この本の55個のエッセイそれぞれが『こころの処方箋』のようだと聞いていたのに、軽く読んで、学んだことをさらっと記事にしようと思っていたのは甘すぎだった。じっくり考えないといけないし、いくつかのメッセージは、記憶しておくと、この後の人生で本当に処方箋になるような気がする。
『こころの処方箋』by 河合隼雄氏 1.〜12.
55個の考えさせられるエッセイがたくさん詰まってます。
1. 人の心などわかるはずがない
「人間が変化してゆくことは素晴らしいことである。しかし、これは随分と心のエネルギーのいることで、簡単にできることではない」
河合氏は、断定的な言い方が少ない中、時おり、言い切っている部分に強いメッセージが込められているように感じる。本著の中で気になったキーワードのひとつが「心のエネルギー」。
2. ふたつよいことさてないものよ
「ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる」これが分かってくると「「わるい」ことの存在が前もって見えてくることが多い。それが前もって見えてくると、少なくともそれを受ける覚悟ができる。人間は同じ苦痛でも、覚悟したり、わけがわかっていたりすると相当にしのぎやすいものである」
この「覚悟」も強いメッセージを込めている文章で繰り返し見られます。
3. 100%正しい忠告はまず役に立たない
タバコは健康に悪いとか、100%正しい綺麗ごとだけでは相手に届かない。失敗するかもしれないけれど、己を賭けて、決意を持って言うと忠告も生きてくる。
「己を賭けて」「決意」も「覚悟」に通じる部分です。
4. 絵に描いた餅は餅より高価なことがある
5. 「理解ある親」をもつ子はたまらない
6. 言いはじめたのなら話合いを続けよう
黙って耐えるのではなく、言い出したのなら、「そこから困難な話合いを続行してゆく覚悟が必要と思われる」
人間関係や人生など、重要な何かを変えようとする時は、「心のエネルギー」や「覚悟」の必要性を繰り返し問われています。
7. 日本人としての自覚が国際性を高める
8. 心のなかの自然破壊を防ごう
9. 灯台に近づきすぎると難破する
10. イライラは見とおしのなさを示す
11. 己を殺して他人を殺す
12. 100点以外はダメなときがある
「人生には100点以外はダメと言う時があることを知っている必要がある。そういう時に80点ではダメ。」「ここぞという時には、十分な準備をして、覚悟を決めて望むべき」「いつも100点満点でないと気がすまない人もいる」毎回100点である必要ないのに、結果、不要な努力で不機嫌になったり、人に攻撃的になったりする。
勉強やビジネスなど、人生で本気を出さないと行けない場面は逃してはいけないと言うこと
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「」は本著より引用。「」なしは要約
『こころの処方箋』を読んで その1
昨日、一気に読み終んだ際、印象に残るメッセージに黄色のマーカーをひいていたら、本が真っ黄色になってしまった。即、二回目の読みでは、やわらかい表現のなかにも、著者の強いメッセージ性を感じる部分にオレンジのマーカーをひきながら読んでます。
55個のエッセーのうち、2回目は、12エッセイまで読んだ段階ですが、今度は真っオレンジになりつつあるので、ここまで感じたことをまとめることにしました。
私自身は、
- とことん話し合う覚悟がないから、言い出すことができないことがわかった。言い出すことで、お互い、こころのエネルギーがどれだけ消費されるかは分かっている。相手の心を傷つけたくないからと自分に言い訳をしてきたけど、自分のこころのエネルギーの方を消費したくないからじゃないかとも思い始めた
- 完璧主義。病に倒れる前の私は、どちらかというと職場ではそういう人間だったと思う。本著の通り、すぐ不機嫌になったり、まさに、他に対して攻撃的だったと思う。職場復帰して、一応、生まれ変わったつもりでいるので、細かいミスなど気にしない気にしないと毎日、自分に言い聞かせている
今後の予定
2回目を読了して、そこで何を感じるかを整理してみたい。冒頭に書いたような「じっくり考えないといけないこと」が出てきたり、「この後の人生の処方箋になるようなメッセージ」をいくつも得られると思う。




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