『こころの処方箋』by 河合隼雄氏を読んで その3

こんにちは!ひろさんかくです。

河合隼雄(日本におけるユング派心理学の第一人者で臨床心理学者)氏の『こころの処方箋』を読んでの「その3」です。ひとつひとつのエッセイが、じっくり考えさせられ、心の処方箋になりうるので、55個あるエッセイを丁寧に再読・精読してます。

『こころの処方箋』by 河合隼雄氏 23.〜33.

23.  心の新鉱脈を掘り当てよう

こころのエネルギーについて「自分のなかの新しい鉱脈をうまく掘り当ててゆくと、人よりは相当に多く動いても、それほど疲れるものではない」

鉱脈は、なにか夢中になれるもの。趣味など。

24. 健康病が心身をむしばむ

「食事を味わうという楽しみを放棄」「体と心と魂」体にばかりとらわれて、精神がまずしくなっていないか

25. 前は微に入り細にわたって行わなければならない

26. 「耐える」だけが精神力ではない

27. 灯を消す方がよく見えることがある

暗闇の海で方向に迷った漁船が、あえて灯を消すことで、遠くの街の灯をみつけ、目指す方向がわかったという話をもとに、「闇のなかに目をこらして遠い目標を見出そうとする勇気は、誰にとっても人生のどこかで必要なこと」

28. 文句を言っているうちが華である

29. 生まれ変わるために死なねばならない

自殺未遂をした心理療法の患者で「死ぬほどのところをくぐらなかったら、よくならなかった」という印象的なケースあり。「死んで生まれ変わろう」とすることをとめるのではなく、自殺は避けつつ「象徴的な「死と再生」への過程」を援助することも考えないといけない

30. 同じ「運命」でも演奏次第で値段が違う

31. ソウル・メーキングもやってみませんか

32.  うそは常備薬 真実は劇薬

上手に適当なうそは人間関係を円滑にしている。「他人を非難したり、攻撃したりするとき、うそが混じっている間は安全」「その人の真実の欠点を指摘するとき、それは致命傷になる」

欧米人のようにうそでも本当でもないうまい表現方法を身につけるのもよい

33.  逃げるときはもの惜しみしない

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「」は本著より引用。「」なしは要約

『こころの処方箋』を読んで その3

学生時代、毎日、一日中、練習してもあきることがなかったギター。もう5年以上弾いていない。この休職期間中、むりやりチューニングして弾く準備はしたけど、弾く気が起きない。こころの底から望まないとダメなのだと思った。

「こころの新鉱脈」としては枯れてしまったのかもしれない。なんとか、もう一度、掘り起こすか、新しく夢中になれることを探さないといけないと思っている。

この夏、病に倒れた際、私のいままでの人生は終わった。これからは会社人間・仕事人間はやめて、きちんと残りの人生、自分と向き合って生きていこうと思った。会社復帰した今、あの決意が、はかなく消えてなくなりそうな恐怖でいっぱい。

「生まれ変わるために死なねばならない」といえるほどの体験ではなかったからか。。会社人間・仕事人間に戻って、それに徹するほど、もはや心身ともにタフでもない。

先が見えなくなってきたようで、気が遠くなるような思いすらする。「灯を消すほうがよくみえることがある」「闇のなかに目をこらして遠い目標を見出そうとする勇気」

変わるための勇気覚悟が自分にあるのか?

今後の予定

その1」「その2」「その3」と読み込むにつけ、現実世界とのシンクロもあり、だんだん考え込んで来てます。

「「耐える」だけが精神力ではない」とありますが、逆に、その耐える精神力だけで、いままでの人生、乗り切ってきたようなもの。この本が『こころの処方箋』になるはずなので、この後も、再読・精読を進めます。

その4」へ

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