こんにちは!
カリフォルニアのシリコンバレー・エリアでは、中華料理、韓国料理、メキシコ料理、タイ料理など移民や歴史的な背景などで、各国の本格料理が楽しめる。もちろん、日本料理だって、寿司やラーメンは人気だ。そんな中、一際、目を引く?のがベトナム料理だ。
もっと言うと「フォー」だ。もちろん、あのマイケル・ジャクソンが踊りながら甲高い奇声を上げた時の「フォー!」とは全く関係がないのでご注意願いたい。
1975年まで続いたベトナム戦争で、時のアメリカのフォード大統領は積極的にベトナムからの避難民を受け入れた。このシリコンバレー・エリアでも、そのど真ん中のサンノゼに難民キャンプがあったそうだ。と言う歴史的背景もあって、この地にはベトナム料理店が多い。
この時のベトナム移民の多くは、中国系の華人が大部分だったらしい。
フォー!はやはりフォーだったの件:ベトナム料理
仕事関係の日本人にはフォー好きが多い。私の最初の赴任の時、現地の日本人幹部に連れられて、毎回、ランチは外に出ていた。最低でも週に1度はフォーを食べに行っていた。
正直、私はそれほどフォーを美味しく思ったことがない。その上、どのお店も混んでるし、時には、どんぶりのスープに親指が、まるで出汁でも取っているかのように浸って出てくることもあった。漫画の世界によくあるように。
そのうち、仕事が忙しいことを理由に会社内のカフェでランチを取るようにしたのは、フォーに辟易したからでもあった。
それなのに今日、何故、フォーかと言うと、また、ハンバーガー屋に行ってしまうのを避けるためだった。グルメサイトのYelpで人気フォー料理と検索する。何も考えずにランク1位「Pho Kin Long」に行ってみる。
会社から車で20分近く掛かる。着いてすぐ分かったが、何回も来たことがある店だった。誰かのお気に入りだったはず。とにかく混んでいて車が止められない。お店の前にも数組行列になっている。だから、毎日、外にランチには行きたくなかったんだ!
なんとか車を止める。店内は、意外と開放的だ。清潔かと言うと微妙だが不潔ではない。
注文したのは?
メニューはベトナム語と中国語?で書かれている。英語は料理名ではなくその解説だ。X-large combo rice noodle soup with rare filet mignon, tendon tripe, and flank brisketとある。
でかいライス・ヌードル・スープに、珍しいフィレミニョン、牛の胃の腱、牛の胸肉の側面だそうだ。
メニューの写真は旨そうだし、一推しのようなので、小さい方のレギュラーサイズで注文した。
料理にトッピングするもやしと謎の草とライムとピーマンとピリ辛タレが先に出てくる。野菜は全て生だ。これらをヌードルの上に乗せた上で、箸で下の方に押し込んで少し茹でないと、生のもやしは気持ち悪い。
麺はライス麺。牛肉がフィレと胸肉の2種類あったかどうか分からないが、このお肉は美味しい。ラーメンのチャーシューみたいな感じだ。
一方、グロテスクなのは牛の胃の腱。よく見ると、毛みたいなのが生えている。固くて味も無い。日本でも、貝とかホルモンで似たようなものがあったような気がする。
感想は?
やはり美味くはない。ラーメンと比べると油分が少なく健康的かもしれない。ハンバーガーよりは確実に危険ではなさそうだ。それでも、パクチーがなんとも言えないし、まったく飲む気になれない出汁もコクもないスープはつまらない。
今日は店の親父の親指が、いつもより短くスープに浸かっていたのかもしれない。
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