1999年映画シリーズ「リストラ・マン にっくきボスをとっちめろ(Office Space)」

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こんにちは!ひろさんかくです。

古い映画が良いと聞いて、昔、見たかもしれないと思いつつ、確信が持てず、見てみる。何となく、見たことがあると気がつく、それでも、見続ける。結末までは覚えていないから。見ながら、いったい、いつ、見たんだろう?などと思いながら、見終わる。

そんな無駄な経験を避けるためにも、記憶力が劣りまくっていることもあるので、ブログに映画や本の記事をできる限り残すようにしている。

そんな経験をまたしてしまったのが、この映画「リストラ・マン にっくきボスをとっちめろ」だ。原題は「Office Space」1999年の映画。そう、この数日、ハマりまくっている1999年公開の米映画だ。詳しくはこちらを

映画評論家のBrian Raftery氏が『How 1999 Blew Up The Big Screen』という本で、1999年は面白い映画の宝庫と絶賛している。

最初に見たのは「Election」。邦題は「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ」。正直、登場人物に感情移入できず、どうして、Brain氏が、この作品をこの年の1位に選んだのかいまだ理解出来ない。

ここで止めればよかったのだが、次に「Fight Club」。邦題も「ファイト・クラブ」を見る。難解な映画と結末にはどんでん返しが仕込んである映画だ。もう一度見返すつもりだが、まだ、面白い映画か分からない。20年前にも関わらず、古臭さは感じられず、むしろ、最近の映画より近未来感があるようなクオリティ。でも、もうひとつ、楽しめていない。

これなら、面白いかもしれないと見たのが、これ「リストラ・マン」。邦題がなんとも言えない。かなり、映画の内容を示してはいるけれど、どうして「オフィス・スペース」では駄目なんだろう?日本では劇場未公開なのだから、タイトルなど、もっとシンプルにしてもよかったのになんて思ってしまう。

劇場未公開なのに、どこでみたのか?可能性としては、機内エンタティメントか?記憶がない。唯一、記憶があるのは、登場人物の嫌味な喋り方だ。スラッシュフィルムで、トレイラーが流れた時に、この声聞いたことがあると思った。

1999年映画シリーズ「リストラ・マン にっくきボスをとっちめろ(Office Space)」

概要

100分未満の短いコメディ映画。1999年公開らしく、出てくる車もオフィスの雰囲気も全般的に古臭さを感じる。1999年と言えば、米国では長く続いた好景気が止まった年。そして、コンピュータプログラムの2000年問題を抱える年。

フェイスブックやアマゾンやグーグルはまだ。マイクロソフトは稼ぎまくっている頃だが、アップルは低迷してもがいている時期。そんな中で、コンピューターの会社にプログラマーとして勤務する若者の職場や現状に対する鬱屈をコミカルに描いた映画。

あらすじ

主人公のピーターは、そもそも、仕事に対する情熱も目標も夢もない。やりたい仕事そのものがない。できれば、何もしないでいたいと言う無気力なタイプ。

仕事は、2000年問題で、コンピュータ・プログラムの西暦の桁数を2桁から4桁に、ひたすら修正し続けている。仕事が追いつかないので、ボスから休日出勤を頼まれるが、もちろん、断ることもできない。大嫌いなボス。

一方で、つまらないミスをしただけで、会社にいる上位職から次々と指導が入る。8人からも。恋人ともうまくいっていない。夜も眠れないということで催眠療法を受けて、おかしくなる。

催眠の効果もあり、本心の通り、行動するようになる。行きたくない会社には行かない。前から気になっていたウエイトレス(ジェニファー・アニストン)に声を掛ける。

会社はリストラ専門のコンサルタントを雇い、次々と従業員の働きを分析。会社の同僚2人がリストラ対象なる。なぜか、ピーターは、コンサルとの面談で、意見を包み隠さず言ったら気に入られる。

大嫌いなボス。大嫌いな会社。ボスや会社に迷惑を掛けてやろうくらいの軽い気持ちで、不正プログラムをインストールし、会社の資金を盗もうと仕掛ける。結果、想定外の大金を引き出してしまう。同僚を巻き込めないので、ひとりで責任を取ろうと、盗んだお金と手紙をボスの部屋へ。

長年、そのボスや会社から迫害を受けてきた、妙な独り言を喋り続けている同僚のおじさん。本当は5年も前にリストラされていて、給料をもらう権利もないのに、なぜか会社にいる。長年の会社への恨みで、主人公達の犯罪の証拠と一緒に会社に放火。

その後、アパートの隣人である友人と焼け跡の片付けの仕事に就いた主人公は、外で、体を動かす仕事の清々しさに満足している。

特をしたのは?長年迫害されいた独り言の人。

感想

コンピューター会社あるあるとか、このような嫌味なアメリカ人の上司いるよねとか、口コミで見かけるが、その通リと思う。ただ、それで?だ。

この頃は、日本ならパワハラ当たり前の世の中。冷戦が終わって数年後、何か鬱屈とした空気が澱んでいた時代?2001年にはあの大変なテロが。そのような世の中にフィットしない、もしくは、居場所が見つからない主人公が、軽はずみに、大嫌いなボスに迷惑をかけようと犯罪を犯す。

どこが、楽しいのか?面白いのか?鑑賞中には見つからなかった。ちょうど、この映画が制作された頃、私もこの主人公と似たような状態だったような気がする。そして、つまらないサラリーマン人生でかろうじて生き残った今、幼い考え方の主人公に共感ができない。どうしても、共感ができない。

憎い会社、ボスなんかぶっ飛ばせのような主人公の視点で見るとスカッとできるのかもしれない。

ひょっとすると、今の私は、まさに、この大っ嫌いなボスの部類の人間だからかもしれない。

楽しい映画のはずなので、楽しめば良いのだが、楽しむポイントが見えてこない。唯一、場面が華やかになるのは、ジェニファー・アニストンが出てくるところ。何となく、場末の元ヤンのような感じがよい。

今後の予定

このまま、1999年公開の映画を追いかけるのがよいのか?

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