新ジャンル!?建築ミステリー『ノースライト』by 横山秀夫

(2分くらいで読める)

こんにちは!

楽しかった読書三昧の年末年始休暇も今日でおしまい。11日間で6冊読んだ。内訳はドキュメンタリー1冊、エッセー1冊、漫画1冊、小説3冊。どれも面白かったり、ためになった。大きなハズレはひとつもなく、本の虫の年末年始としては、非常に達成感あると一人ほくそ笑んでいる。

横浜の本屋「有隣堂」の店頭に平積みになっており衝動買い

本の雑誌」2020年ベスト10より。2位

「本の雑誌」2020年ベスト10より。7位

  • fishy』金原ひとみ

「本の雑誌」2020年選考の中で、こちらも候補に

2020年本屋大賞受賞

  • 『ノースライト』横山秀夫

「本の雑誌」2019年ベスト10で別格扱い。2020年本屋大賞、4位

前置きが長くなったが、今日は、この『ノースライト』の読了報告だ。

新ジャンル!?建築ミステリー『ノースライト』by 横山秀夫

概要

横山秀夫と言うと新聞記者、フリーランス・ライターの経験から、硬めの文体から、警察モノを中心としたハードボイルド寄りのミステリー作家のイメージがある。『半落ち』『臨場』『震度0』などがそうだ。

それに加え、日航機123便墜落事故を扱った『クライマーズ・ハイ』や人間魚雷回天の特攻作戦を描いた『出口のない海』などもある。『震度0』以外は読んでいると思う。

今まで、警察モノ以外では、過去の歴史や事件に絡む話が多かった。今回、戦前のドイツ出身の建築家ブルーノ・タウトによる日本での活動と絡めながらではあるが、建築家が主役の異色ミステリーとなっている。

あらすじ

主人公の建築家が建てた家が業界で評価される。何故か、家の持ち主が失踪し、その建築家が行方を追う。その過程で、戦前、日本に逃れていた建築家タウトの足取りも追うことになる。

一方、所属している小規模の設計事務所所長の同級生も、子供に自慢できるような建物建築のコンペに精を出す。失踪した家主の捜査と主人公の生い立ちなどが絡みながら、コンペでのスキャンダルや事件が起こる。そのような中で、主人公が取ったアクションは?!

感想

男性作家による硬めの文体、父と子、建築業界の物語などから、内容的には男性向けかもしれない。

主人公の同級生である設計事務所所長は、あまり好ましい人物ではないが、彼のコンペや子供への思い、また、事故死した主人公の父親の息子(主人公)への思いなど、父と子の物語でもある。伝説の建築家ブルーノ・タウトの日本での活動について、忠実に描いており、タウトとはどのような人物か興味が沸くタウトの物語でもある。

タウトの足跡と失踪した家族がどのように絡むか、その先に何があるのかと、警察モノではないが、ミステリーとして楽しめる良い作品だ。

ドラマ化か映画化されたら、誰が主人公になるだろうと思いを巡らせていたら、なんと年末にNHKの土曜ドラマで、西島秀俊主演で放送されていた。再放送を見ないと!

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