こんにちは!
不治の病系の映画は重いので、あまり見ないようにしている。たとえ、絶望の中にわずかな幸せや希望を導き出せても、悲しい結果は必ず訪れる。最悪、しばらくその世界にどんより引きずられたりしてしまう。だから、見ないようにしている。
そんな掟?を破って今回見たのが「私の中のあなた」(My Sister’s Keeper)。2009年の米国映画だ。
せつない映画「私の中のあなた」で考え込む
概要
ジョディ•ピコーによる同名の小説が原作。母親のサラをキャメロン•ディアスが演じる
あらすじ
サラとブライアンの長女ケイトは幼児にして、深刻な急性の白血病を患う。あいにく家族の誰もドナーになれない。
失意のどん底に落ちる2人に、お医者さんのささやきは、ケイトのドナーになるべく遺伝子操作された子供を授かることだった。
目の前のケイトを助けることに夢中なサラは決意する。生まれた妹のアナは、生まれた時から、お姉さんのドナーとして成長していく。時には、アナ自身も入院を強いられるくらい身体への負担が大きい。
母のサラは弁護士としてのキャリアを捨て、ケイトの看病に専念している。2人の姉妹の兄ジェシーは放置されることが多い。
ケイトの病の進行は止まらず、合併症で腎機能を失うケイト。まだ13歳のアナは腎臓の提供を求められることになる。
そんな中、告訴状が両親に届く。アナによる腎臓移植など、今後の姉へのドナーを拒否する内容だった。訴えたのはアナ本人!
当惑する両親だが、弁護士復帰し、法廷に立つ決意をする母。目的は妹の訴えを棄却し、妹の腎臓を姉に移植させることだ。
どんどん衰弱するケイト、そんな中、この訴訟の背景が明るみになる。
感想
泣いてしまう。
原作と映画の結末は大きく異なる。原作は邦題の通り、妹のアナは、姉の一部となる。
ネタバレになるので映画の結末は書かないが、状況だけは明確にする。
姉のケイトは医者からも在宅での終活医療を進められている。もうなす術はない。妹は腎臓の一部を移植することで、残りの人生、大変な負担が見込まれる。母は10年以上、ケイトの看病で、自分の人生を生きていない。
アナは、生まれた時から姉を助けて生きてきた。今は、看護も手伝っている。姉のことが大好きだ。
ケイトの気持ちは?家族のことを思えば、胸が張り裂けるような気持ちかもしれない。
それでも、ケイトを1分1秒でも長く生きてもらうために、周りが目に入らなくなっている母。彼女を冷静に戻すには?
結論は分かっている。この映画の結論は納得、理解できる。それでも、母の気持ちだって、決して間違っている訳ではない。
と言うことで、ここ数日、悶々と引きずりブログ記事化が遅れてしまった。
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