こんにちは!
私の趣味で開催しているTABICAでの「【オンライン懐かしの洋楽談義】ロック好き集まれ!(オフ会もあり)」では、毎月、テーマを決めて洋楽談義をしている。談議と言っても、メンバーそれぞれがテーマに基づいて、持ち寄った曲を一緒に聞く形だ。いつも、1時間の中で、参加者5名より2曲ずつ紹介しているので、談義する時間は十分、取れていない。
次回(と言って今夜だが)は、実験的に、参加者からの紹介は1曲だけにして、もう少し語り合う場を増やそうかなんて考えている。2曲以上、曲を紹介したいゲストさんもいると思うので、その辺りもケアしながら進める。
なぜ、こんなことを言いだしたかと言うと、談義する時間を十分取りたいことに加え、今日のテーマが簡単ではないからだ。今日のテーマは「カバー曲特集」。洋楽から洋楽でも、洋楽から邦楽でもOKとしている。世の中に、カバー曲は溢れている。その中から、センスよい曲で、メンバーみんなを「ほう」っと唸らせる曲を紹介するのは至難の業かもしれない。
と言うことで、いつものように2曲を紹介するのが難しい(もう少し、正確に言うと、海外赴任の準備で忙しかった)ので、一曲に集中してみようと思う(ジャイアン並に勝手ではある)。その曲は、これ「マイ・バック・ページ(My Back Page)」。ボブ・ディラン(Bob Dylan)の名曲だ。そして多くのアーティストにカバーされている。
「マイ・バック・ベージ」ボブ・ディラン30周年記念コンサート
このバージョンがイチオシ!メンバーは、ボブ・ディランの本家に、この曲をカバーして有名になったザ・バーズのロジャー・マッグイン、さらにはトム・ペティ(& ザ・ハートブレイカーズ)、ニール・ヤング、エリック・クラプトンにジョージ・ハリソンまでステージに登る。バックギターには、あのG・E・スミス。ダリル・ホール&ジョン・オーツのバンドのメンバーでもある。
何と言ってもこの曲、このそうそうたるメンバーが一人ずつリードボーカルを取る。その楽しそうな様子と言ったら、この上ない。さらには、ギター・ソロ、伝説のブルース・ギター・プレイヤーであるエリック・クラプトンの独壇場かと思いきや、後半、ニール・ヤングに持っていかれる。聞いた瞬間に、本当に心臓をぎゅーっと掴まれたかのように心に突き刺さる。いわゆるヘタウマ・ギターだが、ビブラートを聞かせたシンプルなフレーズに、ワイルドな風貌から想像できない澄み切った清水のような繊細なサウンドだ。
My Back Pages by Bob Dylan, Roger McGuinn, Tom Petty, Neil Young, Eric Clapton & George Harrison
ちなみに、この曲は、ボブ・ディランの30周年記念コンサートに納められている(Bob Dylan – 30th Anniversary Concert Celebration ((Deluxe Edition) [Remastered]) 1992年のNYCのマジソンスクエアガーデンにて。
このコンサートの模様はビデオやアルバム『30~トリビュート・コンサート』(1993年)としてリリース。海外では「マイ・バック・ページ」はシングルとしてもリリースされ、ビルボード Hot Mainstream Rock Tracks のチャートで26位を記録したそうだ(以降、ウィキペディアより)。
オリジナルの「マイ・バック・ページ」(My Back Pages)は、ボブ・ディランが作詞・作曲・演奏・歌唱し、アルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』(1964年)に収録。
マイ・バック・ページ by ザ・バーズ(My Back Pages by The Byrds)
1967年2月発売のアルバム『Younger Than Yesterday』に収録。アルバムのタイトルは本作品の歌詞からとられた。同年3月13日にシングルカット。5月6日付のビルボード・Hot 100で30位を記録した。何と、冒頭のディランの30周年記念コンサートで歌われたバージョンは、このバーズのアレンジによるバージョンだ!
番外編「マイ・バッグ・ページ」by 「真心ブラザーズ + 奥田民生」
その他のカバー・アーチスト
- ホリーズ – 1969年のアルバム『Hollies Sing Dylan』に収録。
- ヒューゴ・モンテネグロ – 1970年のアルバム『Hugo Montenegro’s Dawn of Dylan』に収録。
- ナイス – 1971年のライブ・アルバム『Elegy』に収録。
- ラモーンズ – 1993年のアルバム『Acid Eaters』に収録。
- ジョーン・オズボーン & ジャクソン・ブラウン – 2000年の映画『Steal This Movie!』のサウンドトラック。
- スティーヴ・アール – 2002年のアルバム『Sidetracks』に収録。
- アメリカ – 2011年のアルバム『Back Pages』に収録。
- デニー・フリーマン – 2012年のアルバム『Diggin’ on Dylan』に収録。
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