こんにちは!ひろさんかくです。
メキシコとアメリカ合作の「ROMA ローマ」は、お気に入りの映画関係のポッドキャスト(スラッシュフィルム)の2018年のトップ10映画で、傑作と絶賛されている。この2月に発表されるアカデミー賞候補作であり、ベネチア国際映画際にて金獅子賞受賞。どのような映画なのか?さっと見て、さっとブログに感想を書こうとあまりに甘くみていた。背景等を勉強してから見直すことになる。
映画「ROMA ローマ」について
監督・制作・概要等
- メキシコ出身「ゼロ・グラビティ」等のアルフォンソ・キュアロン(1961年-)監督・脚本・撮影
- Netflix製作。スペイン語(一部、原住民語)、135分、白黒映画
- 舞台は、1971年メキシコ・シティのローマという地域、監督の幼少時代の半自伝的映画
- 東京五輪の次、1968年メキシコ五輪開催、高度経済成長も、1971年は一党独裁の長期政権が反対運動を弾圧(本編では学生のデモ運動のシーンあり)
- 現在の国民構成:メスティーソ(スペインと原住民の混血)60%、原住民(インディヘナ)25%、白人14%。人口の40%貧困層の格差社会。家政婦は今も一般的
- 映画では、祖母(妻の母)、夫婦、4人の子供の中産階級家族、2人の住み込み家政婦を中心に、家族や人と人の愛情、きずなが、家政婦の一人(クレオ)を中心に描かれている
- 本編での家政婦の役割:クレオが子供たちを寝かしつけたり、起こしたり身の回りの世話をしている。夫婦の関係など家庭の問題も気にしつつも、家政婦という立場から一家を静かに見守る
感想
最初、この映画を見た感想は「わからない」だった。当時の時代背景を確認し、監督の半自伝的映画であることも踏まえて、もう一度見直した。少し分かったような気がするが、まだ、自信がない。
この映画のメッセージは?
- 育ててもらった、お世話になったという監督の家政婦に対する感謝の気持ち以上のメッセージがある(と思う)。子供の立場から見た、子供たちと家政婦の間の強い愛情
- 政情不安な国内情勢、仕えている家庭も問題を抱えている、弱い立場である家政婦。感情を表さないクレオが、後半、唯一、感情を爆発させるシーンが、この子供たちへの強い想い(愛情、結びつき)を示している(のだと思う)
- ネタバレになるので省きますが、同じように愛情を持てない複雑な気持ちと申し訳なさも彼女の号泣を引き起こした
- 血の繋がりより、深い愛情を持って一緒に過ごしたかどうかが家族と言うメッセージ(じゃないのかなと思う)
サウンドが良かった
犬、鳥の鳴き声、雨の音、音楽隊、波の音。静かな映画の中、1つ1つの音が際立ってる
次回の予定
2月末にメキシコ在住の知り合い(メキシコ人とオーストラリア人のカップル)が初めて日本に来るので、この映画を見たか、感想を聞いてみよう。
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