映画の世界に引き込まれてしまう「17歳のカルテ」を見て

こんにちは!ひろさんかくです。

久々に、どっぷり映画の世界に引き込まれた。「17歳のカルテ」は、スザンナ・ケイセンの自伝『思春期病棟の少女たち』をもとに映画化された。ウィノナ・ライダー自身、スザンナと同じ「境界性パーソナリティ障害」で精神科入院歴あり、製作総指揮・主演した。後半のクライマックスでは、ひたすら主人公の無事を応援してしまうリアリティの高い映画。

「17歳のカルテ」について

映画の概要

  • 監督:ジェームス・マンゴールド、1999年公開、127分
  • 原題:Girl, Interrupted
  • 出演:ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、ウーピー・ゴールドバーグ
  • あらすじ:薬物とアルコールの大量摂取による自殺未遂を起こした後、スザンナ(ウィノナ)は、精神科病院に入院。そこで、同じく入院患者であるリサ(アンジェリーナ)や、年代の近い女性患者達に会い、徐々に、友情が芽生えていく。大きなトラブルから、スザンナはショックを受け荒れるが、看護師(ウーピー)による助言から、日記に心の中を吐き出すことで、徐々に、回復していく。1960年代の話
  • 境界性パーソナリティ障害:英名Borderline Personalityからボーダーラインや、情緒不安定パーソナリティとも呼ばれる。不安定な自己と他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害。青年期から成人初期に多く生じる

感想(ネタバレ含む)

普段、私は、極端に冷静というか、冷めているからか、映画を見ても、あまり作品の世界に没頭することはない。この作品では、その描写がリアル過ぎるからか、リサが、密かに太い注射を持って、スザンナを追うクライマックスで、「スザンナ助かってくれ〜」と心から祈ってしまった。こんなことは滅多にない。しかも、ホラー映画ではないのに、このシーン、結構、怖かった。

リサに追い込まれた時、スザンナが「あなたはもう死んでいる(漫画、北斗の拳か!)」「あなたが、いられる世界はここ(精神科病院)だけ」と本音をぶつけた時、リサの動きが止まった。この一言に、リサも傷つき「自分は死んではいない」と、我に返ることができたのかもしれない。

スザンナの病気について、詳しくはない。ただ、本人が、心から回復したい、この病院から抜け出したいと言う気持ちを持つことが、回復に向けた始めの一歩になったと感じた。

アンジェリーナ・ジョリー

この作品では、まだ、新人だったそうだ。冒頭の登場シーンから、超怖い精神科患者として、ぶっ飛んでいた。彼女が登場するシーンでは、何をやらかすのかと、ハラハラして目が離せない。完全に、アンジェリーナが、この作品も、観客も持っていったと思う。案の定、アカデミーで最優秀助演女優賞受賞していた。

ウィノナ・ライダー

主演のウィノナの影が薄かったというレビューもあるが、この主人公の性格から、そのような印象になったのだと思う。

クライマックスまでの困難の積み重ねで、見る側が、彼女(スザンナ)に対し、同情や共感を持てたから、心から、彼女が生き延びれることを祈れたのではと思った。

役柄としては、目立たなかったが、この作品のリアリティを高める上で、主演としての役目は果たしていたと思う。

1960年代

スマホもPCもインタネットもないアナログの時代。煙草は、飛行機でも普通に吸えたはず。演出上、意図的にか、スザンナは、診察中でも、いつでも、ひっきりなしに煙草を吸っていた。退院する頃は吸ってなかったので、煙草にも依存しなくなったことを現していると見えた。

学んだこと

この病院の管理方法や治療方針は置いておいて、同年代の精神関係の患者と共同生活を行うことは、良い面と悪い面があると学んだ。

悪い面は、ボス猿のようなリサから煽られたり、追い詰められたりして、自殺した患者もいる。良い面は、友情から救われる者もいる。あのようにはなりたくないと言う気持ちで、回復を目指すこともある。

感情を日記やノートに吐き出すことで救われる。精神医学療法のひとつと思うが、不安なときに、何に不安なのか、書き出すだけでも気分が落ち着くのは分かる。他人に対する毒舌を書き出すのも、口に出さなくて済むので、安全と思う(この映画では、その日記を、本人に読まれてしまうのだが)

127分と長い映画だが、まったく、その長さを感じさせない。良い映画だった。

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