コーチングの極意を見た

(2分で読める)

こんにちは!

たまたま、少し前に鳥肌が立つくらい、ものすごいコーチング技の場面に出くわした。

あまりに、ビジネスチックな内容なので、このブログの記事のテーマとしてはつまらない。それでも、気がつくと、どのような構成で記事にしたらよいか考えている。もしかすると、ビジネス以外にも使えるテクニックかもしれない。ならばと、今回、思い切って投稿することにした(正確には、記事のネタ切れもある)。

簡単に背景を説明する。

会社の今後の戦略を発表する資料のレビューで、親会社、子会社の幹部が集まっていた。会議中、子会社の社長から「このような短期間で資料は取りまとめられない、自分の会社は免除してもらえないか」のような申し出があった。

もちろん、別の子会社は準備してきているし、頼んだ親会社も必死になって、この短納期の作業に取り組んでいる。置かれた状況は皆、一緒なのだ。

その子会社に戦略をまとめよと指示を出したのは、親会社の方のトップ。人をうまくその気にさせることでも有名な立派な経営者だ。

このタイミングで、大変だから資料出来ませんはないだろう。ここは、昭和の世界なら、間違いなく怒号が飛ぶところ。令和の時代でも、大勢の前で、多少、たしなめられてもしかたないなとハラハラしながら、末席から見ていた。

もし、私がトップの立場なら「みんな、苦労してやっている。何とか、協力してもらえないか」など、根性論、人情論、もしくは陳情みたいな形で、場を収めようとしたかもしれない。

それでも、聞き入れてくれなかったら、逆ギレしてしまう可能性もある(もちろん、大人数の前で感情的に誰かを叱咤することは、パワハラ)。

そのトップは、想像外の対応を取る。その場で、一緒に、その子会社の社長と悩んだ。この短い期間でまとめるのは難しいねと共感を示しつつ、自身も今回の重要な資料をどのようにまとめようか、トップとして頭を痛めている姿も見せる。ただ、なんとかして、その子会社のことも、今回、アピールできる形はないかと模索しているとも言う。

その間、一言も、この土壇場での「資料出来ません」報告への不快感など示さない。

動いたのは、資料ができないと言い出した子会社の社長の方。「わかりました、至急、対応します」。何も言われていないのに、トップが一緒に悩んでくれいる姿を見て、その資料の重要性を再度、ご理解された様子。

その数日後、その社長さんも見事な資料を纏めてきて、無事、全体の戦略もまとまったのは言うまでもない。

考察

難しい仕事を頼んでいるが、それをゴリ押ししない。引き受けた本人が、いわゆる、腹落ち(納得して)取り組んでもらうようにする。トップが納得すれば、その子会社の社内の、おそらく、抵抗勢力(?)も静まる。

やらされ感のある仕事ではなく、必要性を理解した上での、トップダウンで進めた仕事だったので、立派なアウトプットが出てくる。

コーチングとは少し違うかもしれないが、指導する側からの突き放すような押しつけではなく、一緒に、いわゆる、一人称(相手の立場になって)で悩む。その結果、相手の受け止め方が、より一層ポジティブになった。

二人のあの数分間のやり取りを固唾をのんで見ていた。最終的に、望まれる落とし所に、誰も不快な思いをせず、むしろ、モチベーションを上げる形で収束させた。その瞬間、何か、ゾッとするような、鳥肌が立つような、人の動かし方の極意のようなものを見た。

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2 件のコメント

  • いつも楽しくみております
    今年はインドをはじめ海外にも行けず
    ビジネスのやり方がだいぶ変わっております

    その変化のなかでTopがすべき行動として
    参考にさせていただきます

    追伸 フィッシャー発病から1.5年 体 目 共に
    完全に治った感じがしています

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  • Takeiさん
    コメントありがとうございます。
    インドはコロナでたいへんな状況ですよね。
    私も今年は、1月に一度、アメリカに行ったきり、出張はありませんでした。
    身体の調子もすっかり良いと言うことで、本当に良かったですね。

    私も元気にしてますが、コロナ感染だけでなく、ワクチン接種での免疫系の反応が、怖いです。

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