こんにちは!ひろさんかくです。
「感動 洋画」で検索した。紹介サイトが次から次へと出てくる。「絶対に泣ける映画おすすめランキング」なんて堂々と書いてあったりして、読んでるこちらの方が、その自信すごいなと赤面してしまう。泣けなくても良いから、感動したいのだと某ランキングサイトで、1位のこの作品「LION/ライオン 25年目のただいま」を選んだ。
選んだ理由は、病気や死別ものではないこと。製作国がオーストラリア(で珍しい)。出演者にニコール・キッドマン(がいるならハズレがない)。
舞台がインドというのは、ずっと、画面いっぱい人が踊ってはいないか、多少、引っかかる。インドで迷子になった少年が25年後に、Google Earth(グーグル・アース)で故郷を探し出す。しかも実話と言うので、なら見てみるかと決めた。
「LION/ライオン 25年目のただいま」感動作とのこと
概要・あらすじ
2016年オーストラリア映画。119分。主演「スラムドック$ミリオネア」のデヴ・パテル。「英国王のスピーチ」の制作陣
インドの貧困層の少年が5歳の時に迷子になり、その後、養子としてオーストラリアの育ての両親のもとへ。25年後、Google Earthを使って実家を探し出し、生き別れた母親や兄妹に会いに戻るという実話に基づいた話。
ポイント1
主人公のサルーの自伝的な原作では、Google Earthだけでなく、出身地域を特定した後は、Facebookで現地の住民とも繋がり、相当の支援を得たそうだ。なぜか、映画ではGoogle Earthしか出てこず、本当にこれだけで家が見つけられるのか、にわかに信じられなかった。
ポイント2
インドと言うと英語が公用語だが、多数の言語が公用語でもある。地元から電車で迷い込み1600キロも離れたカルカッタではベンガル語が中心。少年は地元のメジャーなヒンズー語すら危うく、ベンガル語はちんぷんかんぷんなので、実質、言葉の通じない海外で迷子になったようなもの。
ポイント3
里親役のニコール・キッドマンが衝撃的なくらい田舎のおばちゃん風だったが、実話をもとにしているので、本人に似せた芸作りだった!その割に、サルーの成人役は格好良い俳優だが、実物とはそれほど似ていないぞ。。
ポイント4
なぜ、インドからオーストラリアに養子?この映画の重要な部分である。
この不確かな世界で子供を授かるよりは、養子で一人でも多くの不幸な境遇の子供を救いたい。
ポイント5
5歳の時の記憶で、地元を見つけられるか?記憶力にも差があると思うが、映画の中でも言及している通り、夢の中や毎日、故郷の母親や兄が探していることを繰り返し思い出して苦しんでいたので、地元のことを忘れていなかったそうだ
ポイント6
貧困層で身寄りがないインド人の子供を養子に受け入れるプログラムは素晴らしい慈善活動と思うが、その子供の生い立ちなどから、養育していくのは簡単ではないのでは?
映画の途中で、人身売買されそうになるシーンでは、一晩一緒に過ごし、サルーの性格の素直さや身体面でも問題ないかチェックされていたが、養子縁組はどのように子供を選ぶのだろう?
慈善活動という性格上、良さそうな子から選ぶわけにもいかないだろう・・・と、もやもや考えていたら、やはり、サルーよりあとに養子になりお兄さんとなった人物は、幼少時の過酷な体験が尾を引き、精神を病んでおり、成人後も本人だけでなく、里親やサルーも悩ませることになる。
感想
インドの地元から都会のカルカッタ、オーストラリアのタスマニアなど映像、景色が美しい。
人種が違うことや、物心ついてからの海を越えての養子縁組により、実の親と育ての親の存在は、サルーにとって明確であるが、育ての親が両親であり、生みの母親も大切な人であること。故郷のことをずっと思い、実の母や兄が今でも探しているのではと忘れたことがない。
なんとなく、今、放送中のNHKの朝ドラのストーリーも似ているが、里親が愛情たっぷりに育てたおかげで今があり、感謝の気持ちがあるから、より一層、育ての親と強い結びつきになるのかな。
泣けたか?「いいえ」。真剣に映画を見てはいたが、ポイント1〜6などいろいろ気になってしまい、というより、やはり、感動する心の機能が退化しているのかもしれない。もし、身の回りで起きたら、驚愕するくらいの奇跡なのに、どこが、泣くポイントかも分からなかった。
そもそも、結論が最初から分かっていたからかもしれない。
評価
映画の評価を出来るような人間ではないのは十分、理解しているが、忘れっぽいので、後々、どのような印象を持ったか目安として記載
[4/5] (5段階中の4)。ABCDEのB。「良」の評価
今後の予定
今回、お世話になった「感動 洋画」ランキングのサイトは大変、興味深い選考をしているので、他の映画も見てみたい。
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