こんにちは!ひろさんかくです。
泣ける映画を5本も紹介頂いた。とてもありがたいので、早速、その中からイタリア映画の名作「ライフ・イズ・ビューティフル」を見てみた。ネットでレビューを見る限り、大絶賛の嵐。この映画で泣けないようでは、相当、人として駄目らしい。私の場合、やはりと言うか、あいにく、まったく涙腺が反応しなかった。今回、その反省と対策も含めてお伝えする。
反省「ライフ・イズ・ビューティフル」泣けなくてごめんなさい
概要
原題:La vita è bella、英語:Life is Beautiful、1997年のイタリア映画。ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演。第二次大戦下のユダヤ人(ユダヤ系イタリア人)迫害について、コミカルながら愛情溢れた家族の物語。
1999年アカデミーにて、ロベルト・ベニーニが主演男優賞を受賞。他にも作曲賞、外国語映画賞を受賞
あらすじ
1939年北イタリア、ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は、学校の教師のドーラに一目惚れ。猛烈なアタックで結婚し、一人息子のジョズエを授かる。戦争が進み、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害が北イタリアにも迫る。そこで、収容された家族の運命は?!
感想
この映画を見て泣けない人はダメ人間かもしれない。少なくとも、映画のブログを書いているような人は。そして、私は泣けなかった。
想定される泣けなかった理由を書き出す
- 初めて見たが、最初から、この映画の展開が読めてしまった。つまり、前半は、ドタバタのコメディ劇。後半は、シリアスな収容所の生活に変わるはず。その中、破天荒で、かつ、脳天気な主人公が、家族を助けるために全力で立ち回るに違いない
- 戦争映画ではあるが低予算映画であり、戦車は1台。前半の大パーティで馬が出てくるシーンが一番豪華なシーン。結果、リアリティなく、映画の世界に入れない
- イタリア語なので、主人公のコメディアンとしての才能は分からないが、コメディが寒くて笑えない。非現実的なシーンも多く、ここでもリアリティ感の無さから映画の世界に入れない
- 全体的に、コントにしか見えない。コメディ調のドタバタ劇の前半だけでなく、後半のシリアスな場面でも。結果、収容所もハリボテにしか見えず、心に響くシーンもコントのように見えてしまう
- 主人公の最期のシーンが、物陰でなく、少し様子が見えていたら、印象も違っていたか?多分、変わらないだろう
- もう一度見たら泣けるか?自信はないが、行けるかも
- 主人公家族のような小さい子供がいないからかもしれない
ネタバレ含むあらすじ
知り合いに、この映画のあらすじをネタバレも含めて説明した際に、あまりに切ない話に、説明しながら泣きそうになってしまった。それを、もう一度、再現。
時は第二次世界大戦下のイタリア北部。主人公であるユダヤ系イタリア人は、見初めた女性を猛烈アタックして射止める。その後、子供が出来るが、それもつかの間、戦火が迫り、ナチスドイツの収容所に、家族共々、送りこまれる。心配なのは妻と息子の命だけ。
老人や子供が虐殺される中、息子には、今は、ゲームに巻き込まれている。勝つと戦車に乗れる。でも、そのためには、誰にも見つかってはいけないと、あたかも楽しいゲームのように諭す父。
戦争が終わる。収容所から逃げ出すべきと判断する父。息子に、箱の中に誰もいなくなるまで隠れているように言い聞かす。心配な妻を探しに行くが、敗戦で八つ当たりしたいドイツ兵に捕まる。
処刑のため、物陰に連れて行かれる中、息子がいる箱の前を通る。あくまでもゲームであることを忘れさせないため、処刑に向けて連行されるにもかかわらず、楽しそうに大股で歩く。箱の中から、笑う息子。物陰で処刑される父。
その後、誰もいなくなる収容所に、戦勝国である米英軍の戦車が来る。
ゲームに勝った褒美の戦車が来たと思い、息子は歩み寄る。兵士に保護される息子は、念願の戦車に乗り、目を輝かす。収容所から待避中の女性収容者の列に母を見つけ、再開を果たす息子。
「これは私の物語である」と伝える成長した息子。
もし、リアリティ溢れる感じに描かれていたら
- 主人公が、ドタバタ劇やコントのような演技をせず、普通に、明るい人間を演じていたら?
- 戦争下の暗い様子を、収容所などリアルなセットを用意していたら?
- ナチスの監視が、もっと、怖かったら?
- 息子との別れのシーンで、父は陽気に振る舞いながら、泣いていたら?
- 最初から、息子の回想として描かれていたら?
これなら、間違いなく泣けるだろう。ただ、このようなありきたりな設定では、普通の感動しか得られないかもしれない。息子の父親の記憶は、明るくて優しくていつも一緒に遊んでくれた父親のイメージだ。そのイメージで、この悲劇を物語られるからこそ、その愛情の深さが伝わるのだろう。
反省と対策
正直、映画冒頭のドタバタコメディー調(+主人公のお調子者)が好きになれず、映画に入れなかった。イタリア語ということもあるが、無声映画のチャプリンものを見ているようだった。きっと、どのような映画か事前に調べて、心の準備をして見ていたら、もう少し、涙腺に湿り気も出たと思う。もう一度見るか?!
これはおバカ映画ですから、再度観なくても・・
「映画ライフ・イズ・ビューティフルのような世界はない」
イタリア終身議員で91歳のアウシュビッツ生還者
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20211211-00272154
幼児は働けないので、収容所に着くとすぐにガス室
この映画は戦勝国の情報戦ともとれますが、いい方に解釈すれば
ホロコーストっておいしい? つおいの? みたいな客層にも
なんとか知ってもらうための最初の一歩ともとれるので、、
私はシンドラーのリストの赤い服の女の子を見ても
失笑というか、でもあれはまあ総じてよかったので。
本当にリアルなグロ体験をしたら廃人になりそうですし・・
感受性が死んでるだけでは?