こんにちは!
漢字の読み方を長年、間違えて覚えていたり、勘違いしていたことに気付いて赤面したことはありますか?
私はあります。
最初は「潔白」と言う単語。なぜか、この漢字の読み方を「けっぺき」と記憶していた。もちろん「潔癖」との混同。これ、大人になって、いい歳になるまで「けっぺき」=「無実の人」と思い込んで発音していた。その時に漢字は頭の中にイメージがなかった。
何かの機会で「潔白(けっぱく)」とテレビドラマで発音してる俳優を見て「この人、間違えてるよ」なんて思った後、こっそり「けっぱく」と辞書を引いたら青ざめた。今までの人生で、何回、人前で、「潔白」のつもりで「けっぱく」でなく「けっぺき」と発音してきたか、恥ずかしくて気が遠くなりそうになった。
その次は「喫緊の課題」。あまり話し言葉で使わなそうな難しい言葉なので無視してきた。恥ずかしながら数年前、ビジネススクールに通っている時、某企業の研究で、文脈から「喫緊の課題」がぴたりとハマる状況を研究をしていた。
「半導体確保は喫緊の課題」とかだ。プレゼン資料で「喫緊の課題」と書いたものの、私の間違った読み方は、何と!「きんきつの課題」と記憶していた。ひっくり返しで覚えていただけだが、実際にプレゼンする前に、念のため、辞書で調べると読み方は「きっきん」だったことが分かり、これまだ青ざめる。
幸い、私の日常言語の辞書には加わっていなかったので、人前で発声したことはなかったと思う。それでも、プレゼン当日まで、念入りに「きっきんの」を繰り返し練習する。あいにく、滑舌悪く、舌が回らない私は、本番で「きっきんきつの課題」など奇妙極まりない言葉を発してしまい、中国出身の大学教授から呆れられる事態となった。
さすがに、この手の読み方を記憶違いしている単語は、もはやないだろうと信じていた。まさについ最近のこと「けいしょうを鳴らす」と言う表現をTVニュースで聞く。瞬間に思い浮かんだのは「警笛」。やってしまった「けいしょう」と読むところ、長年「けいてき」と読んでいた!周りの誰からも指摘されなかったけど、きっと「馬鹿だな」と思われていたに違いないと赤面する。
それでも気になるので、恐る恐るネットで検索してみる。「けいてきを鳴らす」と入力。普通に「警笛」と出てくる。よかった!「警鐘」をずっと「けいてき」と読んでいたと思っていたがそうではなかったのだ!きっと、これは漢字と読み方は違うが、意味は一緒と言うややこし系の単語だなと思う。その後、ネットで「けいしょう けいてき」と検索する。
なんと!「警鐘」と「警笛」は、どちらも「警鐘を鳴らす」「警笛を鳴らす」と似たような文脈で使われるが、意味が違うことが発覚する。
「警笛を鳴らす」は、クラクションなどのアラーム音を、ただ、鳴らす動作。「警鐘を鳴らす」は危機が迫っている時に、注意喚起を促す意味。私は、今まで、「けいてきを鳴らす」を「警鐘を鳴らす」の意味(「注意喚起を促す」)として使ってきた。赤面ったらありゃしない。
もうやだ!日本語と漢字!
コメントを残す