「何も予定がない」ということは良いこと?!

こんにちは!

2021年のゴールデン・ウィークの5連休(5/1〜5/5)をどう過ごすか?

一昨日、オーストラリア人の英語の先生に、足の小指の骨折と禁酒令の関係で「何も予定がない」と伝えたら、うらやましがられた。せいぜい、読みかけの小説を木陰で読んで、その後は気になっている映画を家で見るくらい。他の予定はこれから探すと言った。

結局、長めの本(『横道世之介』by 吉田修一)を読み続け、普段、見なそうな古くて長い映画(『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』)を見て過ごす。

あまりに時間があるので、横浜駅周辺のデパ地下のお酒コーナーを数件回った。前から探していた、飲みやすく、手頃な価格の貴腐ワインかデザートワインを探すためだ。

貴腐ワインは高いものしかない。店員さん曰く、デザートワインはドロッとしていて本当に極甘ですよと耳打ちされた。結局、カナダ産の白の甘口スパークリング・ワイン(「ピリテリー」)を買う。あいにく、普通に美味しいスパークリング・ワインだった。

その後も、横浜駅周辺で最低でも3件はあるカルディで、オススメのイタリア産のデザートワイン白(「テッレ・ディ・テロッサ・パッシート」)を買ってみた。極甘口と書いてある。後で、おっかなびっくり試飲するつもりだ。

ありがたいことに、私のTABICAの体験「癒し系ホストと何でも語れる会」が、連休中は1日1件予約が入っている。それ以外は、何もすることがない。

やむなく、かつてはサラリーマンのオアシスだったプロントに行く。プロントも横浜駅周辺に把握しているだけで4件はある。長時間入り浸っても、次は別のお店に行けば良いのだ。しかも、休みなのに空いている(不要不急ではない用事でプロントに来る人は少ないのだろう)。

月曜午前中は、アメリカも日曜夜で静かだ。メールサーバーに障害発生かと思うくらい未読メールがない。いつもの1/3くらいの厚さの日経新聞をじっくり眺める。社会面の「Answers」に時々、興味深い内容がある。

「Answers」は「多様化する働き方や社会の変化に戸惑いながらも、答えを出す人たちの群像を描く」記事だそうだ。つまり、脱サラとか地方移住とか副業とかノマドとか、その手の話。

日経新聞は、大企業を中心に経済動向を追いかけているが、その世界とは別の世界を模索する人々を紹介している。記者の願望なのかもしれない。たいていは「ふ〜ん」程度の内容で斜め読みすらしないが、今朝の記事は違った。

セミリタイア」。オヤジギャグ的には「蝉リタイアか。蝉のように短命のリタイヤを模索するのか?シュールだな日経・・」と思ったが、もちろん違う。会社を辞め、個人で資産運用による稼ぎを中心に、半ば悠々自適に住む生活だそうだ。

早くボケ老人になりそうで「セミリタイヤ」自体は、あまり魅力は感じない。ただ「逃げ道」のひとつとしては、ありなのかもしれないと思った。会社ベッタリは危険なので、「保険」としても、いろいろ準備をすることは必要なことだと思う。むしろ、会社から捨てられたら、おしまいのような余裕の無さでは、良い仕事もできないだろう。

これから、今年度中に自分自身の身に降りかかるであろう困難(ただの会社での任務)やら、それがいつまで続くとか、その後、どうなるとか、ここ最近、悶々としていた。日本の大企業に勤めるビジネスパーソンにとって、社運を掛けたプロジェクトのリーダーの一人として海外赴任する。そして、何らかの成果を出す(めちゃくちゃ働いた後)。

絵に描いたようなサクセス・ストーリーかもしれない。望むだけでは、このような機会を手にすることはできない。

でも、まだ、そんなに頑張るの?その結果、何が得られるの?その任務の後は(いつもの通り)もっと大変な任務だろ?など、自問自答してしまう。そもそも、自分で自分が住む場所も決められない人生なんて、人生と言えるのか?

もちろん、経験が必要な20代とか、野心で一杯の30代なら、若いし、多少の生活の制約も受け入れられるだろう。

こんなモヤモヤを抱えていたが、たまたま「セミリタイヤ」という言葉を聞いて、霧が晴れるように気持ちが楽になった。戦時中の兵隊ではないので、「逃げ道」を具体的なオプションとして手の内に持つことはありだと思う。何があるか分からないのだから。

何も予定がない」ことの効能はこう言うことかもしれない。普段なら、あれこれ予定を詰め込んで時間がなく、自分に向き合うことすらしないのだ。

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