こんにちは!ひろさんかくです。
今回のインド出張で見た映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「5億円のじんせい」に続いて「アイ・アム・マザー」の映画レビュー記事をお届けする。人類滅亡、AI搭載のドロイドに育てられる子供、人工的に人類再増殖などなど、恐ろしそうな内容だ。
実際、見てみると登場人物は主人公(ヒロイン、名前はなく娘)、育ての親であるドロイド(名前はなく母)、生き残りの人類の一人の女性の3人によるシンプル?な物語。登場人物が多くて訳が分からなくなるよりはマシだが、細かい背景説明等がない映画なので、見た人によって解釈が分かれる面白い映画だ。面白いと思うか、ツッコミどころ満載の駄作となるか、それは見た人次第ということだ。
AIのドロイドが暴走「アイ・アム・マザー」
概要
2019年公開の豪米合作。日本では劇場公開はなく、Netflix(ネットフリックス)による配信。ネットフリックス以外では、JALかANAの国際線機内エンターテイメントサービスで、今、見られるので、気になる方はお早目に。
あらすじ(ネタバレあり)
冒頭にも言い訳した通り、映画の世界の背景説明等が少ないので、私の理解、もしくは、解釈によるあらすじとなる。トンチンカンな説明になる可能性あるが、レッツ・トライ!だ。
多分、未来。大気汚染などで人類は絶滅状態。隔離された施設には、ドロイドが人工的に人類の再増殖を試みている。生まれてきた女の子を赤ん坊から育て上げるドロイド。娘はドロイドを母と呼び、ドロイドである母は娘と呼ぶ。完璧な人間として、医学などの勉強だけでなく、倫理面など厳しい教育を受けながら育てられる。
年頃になり、自我が芽生え、施設の外の様子や他の人類、もしくは、この施設での新しい子供の誕生などに関心が出てくる。そのような中、外界から助けを求めて来た女性を救う娘。
女性が現れた頃、完璧な人間としてのテストに合格した娘。新しい子供を作る時期が来たと判断したドロイドは、大量に培養して保存されている小さい嬰児達の中から弟候補を娘に選ばせる。
その女性から、外の世界に残る人類の存在、その人類を襲う母と同じ型のドロイドの存在を聞く。今まで、ドロイドと二人きりで生きてきたが、一人の女性の出現で、信じて疑わなかった母であるドロイドに疑いを持つようになる。どうしても外の世界を見てみたい娘。女性と一緒に外の世界に行く。女性から聞いていた話と違い、外には他に人類の気配はない。
どうしても生まれたばかりの弟でもある赤ん坊のことが気になる娘は施設に戻る。施設でドロイドである母と対峙する。外の世界で人間を襲う大量のドロイドも、母であるドロイドも、この施設も、ひとつのAIがコントロールしていると告げられる。人として、子供を育てていく決意をした娘は母であるドロイドに殺意を抱く。最終的には、母に促され母親ドロイドに銃を打ち込み倒す。
一つのドロイドを倒したところで、全体をコントロールしているAIは健在であり、別のドロイドが逃げた女性を捕まえる(おそらく、処分する)。
感想のようなあらすじの続きのような感想
主人公のクララ・ルアガードが、健気で可哀想で頑張れと応援してしまう。
この映画のメッセージはなんだろう?
私の勝手な解釈だが、「AI暴走の恐怖」を描いたのではないだろうか。映画の中でも、争いの絶えない人類に見切りをつけ、新たに完璧な人類を赤ん坊から教育して、再増殖することにしたとある。テクノロジーの進歩する中、何らかの形で、異様な正義感を持ったAIが暴走し、人類を破滅に追いやると共に、人類増殖施設を建設。その後、壮大な計画で、一人づつ、赤ん坊を育て始める。
主人公である娘は3番目に誕生した再増殖施設の人類。過去の失敗作(試験で不合格)は焼却処分された証拠(骨)を見つけ出す娘。このような残虐な行為をした母であるドロイドを許せなくなる娘。人類として、家族として、弟や娘となる培養されている子供の卵達を育てていくと決意した様子が伺える。
「AI怖いですね」と言うありきたりのメッセージと、ドロイドに育てられても人間は人間なので、どこかで人類として自立したくなるという人類としての絆や強さのようなものを示したかったのか。
もう一回見ると新たな発見もあると思うが、もう良いかなという感じもする映画である。

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