こんにちは!
日本でも「飲みニケーション」が戻ってきた。一時帰国中だが、精力的にそのツールを使いまくる。私のチームのスタッフ3人を連れて飲みに行く。愚痴や相談など、いわゆる「ガス抜き」の場にするつもりだったが、珍しく、私に対する質問攻めの場となる。
その背景には、先日投稿した記事「仕事ができる人になるには?リーダーになるには?」も関係する。1ヶ月くらい前、私のチームメンバー全員(100人くらい)を集めたオンライン集会(タウンホールとも呼ぶ)で話した「仕事ができる人になるには」が好評だったからだ。
その3人も意識高い系のメンバーだからこそ、仕事術や将来について、私に聞きたいことが溜まっていたようだ。その中で、唯一、答えられなかった質問があった。「どうやったら、そのような信頼関係を構築できるのか?」だ。
ITのある分野で世界的にもレジェンドのような経営者(外国人)がいる会社を私は担当している。そのレジェンドが重要な経営上の課題について、私に相談してきた。話しているうちに、日本人の幹部に、彼の懸念をうまく伝えて欲しいが目的だと分かった。即日、日本人幹部に、彼の懸念を説明し、その解決策の合意も得た。その後、レジェンドにも伝えたが、非常に感謝感激してもらった。
この2人と直接、仕事をするようになって半年足らず。2人からの信頼があるので、ややこしい相談が来たり、私の提案や話を聞いてもらえると、その若い3人の参考になるように語る。もちろん、酔っ払いながらだ(居酒屋で偉そうに自分の武勇伝を語る痛いおじさんの典型とも言う)。
3人の興味は「どうやったら、そのような「短期間」で、それほどの信頼関係を作れるのですか?」だ。とにかく近道を知りたいのだ。
固唾を飲んで、答えを待つ彼ら。全力で考えたが、私の答えは「自分でも分からんね!」「次回のタウンホールまでの宿題にさせてくれ」だった。期待していた彼らは、まさに椅子から転げ落ちそうになるくらい残念がる。どこかにヒントはないのか?!みたいな感じだ。
ネットでこの質問を検索すると「信頼関係構築のテクニック」が次々と出てくる。「嘘をつかない」「約束を守る」「誠実に対応する」とか一般的な話だ。
もちろん、これらのテクニックも必要だが、テクニック以前に、もっと重要なコトがあると思っている。信頼してもらえるような「見た目」とか「態度」とか「雰囲気」かもしれない。
ビジネスの世界でも日常の世界でも、多くの人は初めて会う人など「見た目」で判断していると思う。信頼してもらえるような「見た目」があると思う。「態度」も同じ。信頼してもらえるような「態度」があると思う。「雰囲気」も同じ。初めて会っても、信頼してもらえるような「雰囲気」があると思う。
私自身は、信頼してもらえるような「見た目」とは思ってないが、今、思うと、高校の頃から、そのような扱いを受けてきている気がする。例えば、掃除当番を仲間とサボって帰ったのに、私だけは、何かの間違いだと担任の先生は信じず、叱られない。親戚のおばちゃんとか、ろくに話したこともないのに、オタクの坊ちゃんは、しっかりしているからとうっとりした目で見られる。
「見た目」は置いておいて、信頼してもらえるような「態度」や「雰囲気」って何ですか?どうやって磨くのですか?と聞かれても言葉で表すのは難しい。
その3人のうち、1人は、まだ若いが、その「信頼してもらえるような」を私は感じている。実際に、その人物からの報告はきちんと聞いてしまう。この3人以外でも、それを持っているスタッフが数人いる。それでも、初対面の頃は、彼らに対し何も感じていなかったか、むしろ、違う印象を持っていた。これまで一緒に働いてきた実績や経験が、良い印象をもたらしている。
それでも、決っして短期間で醸成されたものではない。今のところ、短期間での信頼関係構築のヒントは見つからない。
コメントを残す