こんにちは!ひろさんかくです。
キンドルで難しい本を読み始めるとたいてい挫折するか、読んでも頭に入らず、何を読んだのか分からなくなることがある。紙の本だったら、わりと頭にすっと入ってくることもある。やはり、電子書籍は、手や目で直接、印字された文字を追っていないからなのか?謎だ。それでも、分厚い本を複数持ち歩くのは辛く、狭い家の本棚も受け入れ不可能なので、最近は電子書籍での読書が増えてきている。
そんな中、仕事関係だが良著に出会えた。『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ著だ。シリコンバレーのIT系企業の創業者であり、CEOとして成功したのち、その経験を活かし、ベンチャーキャピタルにて投資業でも成功を収めている企業経営のプロ中のプロ。そのプロが、会社経営でのとんでもない危機のいくつかとそこからの生還体験を描いている。
会社経営というと難しそうな話だが、随所に、日頃の生活や人生にも参考になるようなエピソードや情報が多いのでブログ記事にする。
ビジネス書だが人生にも役に立つか『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ
感想
シリコンバレーでのIT系企業の創業、数々の困難、企業家として、CEOとしての心構えを実体験から描いている。シリコンバレーのじりじりするような激しい世界が伝わってくる。働き方改革とか、のんびりしたことを言っていたら生き残れない世界を垣間見ることができる。参考になったのは、以下の引用。紹介された映画も面白そうなので要チェックだ。
引用1
自分へ「やってないことは何か?」と聞くのは良いアイディアだ
参考書紹介
アンディ・グローブの古典的経営書『HIGH MANAGEMENT』(日系BP社)「第16章なぜ教育はボスの仕事なのか」
引用2
「多くのマネージャーは社員教育を他人の仕事と考えているふしがある。しかし私は、マネージャー自身が教育すべきだと固く信じている」
引用3
優秀な社員のモチベーションを高める要素としてはスリリングな使命以上のものはない。
「正しい野心」を持った幹部は、「間違った野心」を持った同僚とはくらべものにならないくらい価値がある。
ドクター・スースの傑作『亀のヤートル(Yertle the Turtle)』
引用4
実生活では誰でも「人気があって容易だが、間違った決断」と「困難で人気がなく、しかし正しい決断」のどちらかを選ぶか迫られる
引用5
真に偉大なリーダーは、周囲に「この人は自分のことより部下のことを優先して考えている」と感じさせる雰囲気を作り出すものだ。「ビル・キャンベル属性」
ビルと話をすると、彼が相手のことを気づかっているという感じがする。それは実際に彼が心の底から気づかっているからだ
映画の紹介
「フリーキー・フライデー」バーバラ・ハリス、ジョディー・フォスターによるホームコメディの傑作。リンジー・ローハン、ジェイミー・リー・カーティス主演のリメイク「フォーチュン・クッキー」も名作。不仲だった母と娘の中身が入れ替わり、お互いを理解すると言う物語
引用6
「人生は苦闘だ」「一番伝えたいのはこの教えだ。自分の独特の性格を愛せ。生い立ちを愛せ。直感を愛せ。成功の鍵はそこにしかない」
友人や恩師達
マーク・アンドリーセン
ビジネス・パートナー。最初のウェブブラウザ「モザイク」の開発者。その後、ネットスケープ社創業。その後、著者がネットスケープに入社して知り合う
ビル・キャンベル
マイケル・オービッツ
投資家
危機の連続
訳者あとがきより
ITバブル崩壊による資金ショート、売上の9割を依存する顧客からの契約解除通告、会計事務所に買収交渉の土壇場での裏切り
ベンチャーキャピタルとは
投資家や富裕な個人から資金を募り、有望な未公開ベンチャー企業の株式を購入してハイリターンを狙う投資ファンド
アンドリーセン・ホロウィッツ
著者のベンチャーキャピタルの成功事例:スカイプ、フェイスブック、ツイッター、グルーポン、インスタグラム、エア・ビー・アンド・ビー
ベン・ホロウィッツ
著者。 人気ブログ → http://www.bhorowitz.com
紙の本 vs. 電子書籍
- 紙の本の長所:読んだ気になる。古本で売れる
- 紙の本の短所:保管スペースがない。重いので持ち運びに不便
- 電子書籍の長所:保管スペース不要。持ち運びに便利。スマホなら読みながら、気になる箇所のスクリーンショットが撮れる。本をデータベース化できる
- 電子書籍の短所:本を読んだ気がしない。なぜか頭に入らない時がある。紙より目が疲れる(?)

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