90歳の外山滋比古さんが書いた『失敗談』

こんにちは!

外山滋比古さんは、中学生の頃に新聞のコラムみたいなところに記事を書かれていた記憶がある。とても、軽妙で柔らかく読みやすい文体にコラムニストという職業に興味を持った。その後、有名な学者さんであると知る。今回、AmazonのPrime Readingで『失敗談』という本が読み放題の中にあったので読んでみた。

外山滋比古さん

だいぶ前にお亡くなりになられていると思いこんでいた。実際には、昨年、96歳で亡くなられていた。今の筑波大学(東京文理科大学英文科)を戦後頃に出て、編集者などを勤めながら、大学の教授や幼稚園の園長!などもやられた。英文学者であり、言語学者であり、評論家であり、エッセイストにして、お茶の水女子大の名誉教授。1923年生まれ。

私は、外山氏をコラムニストと思っていたが、エッセイストだったようだ。コラムニストとエッセイストの違いを調べてみると、「コラムニストの方が専門的で自身の得意分野を書く。深い見識を求められる」「エッセイストは自由度が高く、日常の出来事を書くことが多い。エッセイストで売れるには知名度も必要」だそうだ。

私もこのブログでエッセイを書いているが、エッセイストとは口が裂けても言えないレベル。もちろん、無名中の無名。それでも、エッセイ1000本くらい書いたら、違う景色が見えるかもしれない。今、32本なので、残る968本、頑張ろう!10年は掛かりそう。。

90歳の外山滋比古さんが書いた『失敗談』

『失敗談』

100年人生 七転び八転び』2019年出版が最後のようだ。『失敗談』は2013年、90歳の時の書き下ろし!

「入学試験不合格」「運動会のかけっこ」「辞職」「5銭のレントゲン」「苦労という失敗」と言う章立てで、主には教育現場や著者の実体験から「成長、成功のための失敗」を説いている。

この本で一番印象に残ったのが、最後の方に書かれていた株式会社シャープ創業者早川徳次氏の挫折や失敗にもめげず発明を繰り出し続けた人生に感銘を受けた。シャープがこのような素晴らしい創業者による会社とは知らなかった。

なんと、株式会社シャープのホームページの「シャープのあゆみ」に創業者である早川徳次氏の生涯と功績を示す漫画がある。かなり衝撃的な人生なので、紹介せずにいられない。

株式会社シャープ創業者早川徳次氏の生涯

ざっくり書く。

早川氏は家が貧しく、幼少期(2歳)から里子に出されるが、継母に虐待を受ける。小学校も2年生で退学し内職を強いられる。その頃、実の両親が相次いで他界。

見かねた近所の人が救い出し、かざり職人の家に丁稚奉公へ。そこで技術を身に着ける。19歳にして、ベルトのバックルを発明し特許。そのかざり職人の親方も事業に失敗したり大怪我を負う中、助ける早川青年。

成長した早川氏は、独立し、今のシャープ・ペンシルを開発(1920年頃!)。人気となり輸出までされ、200名もの企業に育てる。成功の中、関東大震災で工場を失ったばかりか、最愛の妻も子供二人も失う。その後、契約違反を追求され、シャープペンシルの特許権までも取られてしまう。

それでも、研究熱心で、日本発のラジオを開発(1925年頃)。その後、国産発のテレビも開発(1951年)。

外山氏が説かれているように、逆境や失敗、苦労の連続ながら、そこで、くじけなかった人間の強さを見る。

凡人としては、このような大成功はいらないから、こんなにつらい逆境は欲しくないと思う。一方、自分自身、血の滲むような努力を続けて、今があるのは、いくつかの逆境やハンディがあったからこそだと思っている。

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