読書漫画なんてジャンルあるの?!『どくヤン!』by カミムラ晋作

(読むのに2分も掛からない)

こんにちは!

毎年、恒例の「本の雑誌」が選ぶ今年のベスト10から、何冊か選び、年末年始、貪り読む。2020年の第二弾は『どくヤン!』by カミムラ晋作(漫画)、左近洋一郎(原作)だ。2020年度ベスト10については、先日、お届けしました(こちら参照)。漫画だけにすぐに読み終わり、効率が良い。しかも、想像以上に面白い。

『どくヤン!』by カミムラ晋作(漫画)、左近洋一郎(原作)

内容は、バカバカしいくらいのヤンキー漫画。しかも、彼らが通う高校の科目がすべて読書。その読書地獄に生き残るたった1割ヤンキーが登場人物だ。

用語集
  • どくヤン:読書をする特殊なヤンキー
  • ブッカツ:ブックカツアゲ
  • 読書上等
  • 本パン:ビニール袋に、シンナーの代わりに本を入れ、インクや紙の匂いを楽しむ
  • ドッカン:読書感想文
  • ラノベ:ライトノベル
第一話:18冊

男の作法』池波正太郎、『らせん階段一代記』丹道夫:立ち食いそばチェーン「富士そば」創業者の自伝

第二話:8冊

『こころ』『道草』『幻想短編集』夏目漱石

第三話:9冊

『だれでも書ける最高の読書感想文』齋藤孝(『声に出して読みたい日本語』)、『坊っちゃん』夏目漱石、『鼻』芥川龍之介、『レ・ミゼラブル』

第四話:10冊

大水滸伝シリーズ『水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝)』北方謙三、『梅安料理ごよみ』池波正太郎(藤枝梅安が食べる江戸を感じさせる料理のレシピ本)

第五話:10冊

『堕落論』坂口安吾、『竜馬がゆく』司馬遼太郎、『銀河英雄伝説』田中芳樹、『産業人の未来』ピーター・ドラッカー、『マイブック』大貫卓也企画・デザイン(まっさらな本、自分で書き込む)、『ポケットに名言を』寺山修司

第六話:4冊

『小銭をかぞえる』西村賢太(作者オススメ)、『失われた時を求めて』マルセル・プルースト(世界一長い?)、『蒲団』田山花袋

第七話:6冊

生きるヒント』五木寛之、『おむすびころりん』おとぎ話

第八話:5冊

『人間失格』太宰治、『亜書』アレクサンドル・ミャスコフスキー(無作為のギリシャ文字の羅列などのアート作品?)

第九話:21冊

『異世界転生』ものなどのライトノベル

感想

漫画やヤンキーものに好き嫌いがあると別ですが、とりあえず気楽に読める。しかも笑える。それでいて、100冊近い名著が登場する。私が読んだことがある本は10冊ちょっと位かもしれない。原作者もすべてを読んでいるわけではないそうだが、それでも、興味深い本がいくつか出てくる。

『声に出して読みたい日本語梅安料理ごよみ』『生きるヒント』などだ。この「本の雑誌」のベスト10から、芋づる式でどこまで繋がるかも楽しい。『男の作法』は今年読んだ。あいにく、ブログ記事未完

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください