日本は少し遅れてやってくる:コロナ

こんにちは!

アメリカで生活をし始めて、日本との違いに驚くことはいくつもある。コロナ対応もそのひとつだ。

私がアメリカに到着したのは7月1日。多国籍企業向けの管理職などを対象としたL-1ビザでの入国だ。入国即、コロナのワクチンもネットで予約可能だ。仕事の都合もあり、7月6日に1回目を予約したが、予約はガラガラでもっと早くすることもできた。その後、8月3日に2回目を受けた。街中の薬局チェーンの片隅で。

アメリカでは海外からワクチン・ツアー(1回で済むタイプ)もあるくらいだ。予約券が届かないとか、医師じゃないと打っちゃダメとか、丁寧な対応より、昨年のパニック的な感染拡大と犠牲者数を考えれば、スピードや合理性が重視されているようだ。日本にいたら、まだ、1回目を打てたかどうかの状況だったと思う。

そのワクチン接種に対するプレッシャーも違う。かなりきつい。職場での勤務を再開しようとしている大手IT企業(Googleとか)は、出勤する従業員には、原則、ワクチン接種完了を求めている。軍隊ももちろん。テレビニュースでも、ワクチンを打たない自由は認めつつ、打たないことで、家族や自身や社会への影響を考えろと強く訴えている。

7月4日の独立記念日の頃は、ワクチン接種率が5割を超え、新規感染や死者数も明らかに減っていることから、ワクチン接種者はマスク不要とCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が宣言した。

記念日を祝う連休中は、国内の飛行機や車での移動がコロナ前以上に回復したと報道がある。その頃、新規感染者の9割以上は、ワクチン未接種だなどの報道もあった。人前でマスクをしているのが間抜けな雰囲気にすらなる。まもなく、デルタ株がワクチン2回接種者してもブレークスルー(突破)することが分かるまでは。

地域によっては、保守的なエリアもあり、ワクチン接種がスローだ。そのようなエリアもあり、デルタ株による感染の再拡大が始まる。その爆発的拡大は脅威すら感じる。あっという間に一日当たり25万人!の新規感染者を記録する(←今、ココ!)。

CDCも方針を変更し、ワクチンを打ってもマスクせよと呼びかける。カリフォルニアでは、スマホに一斉に「マスクせよの指令」のアラートが発信されたのは、2週間ちょっと前のこと。9月から、オフィスのリオープニング(再開)を検討していた企業も延長を余儀なくされる。

アメリカに着いた頃(7月前半)から、ワクチン開発メーカー中心に、ワクチン3発目が必要かもしれないと言う噂は聞こえていた。気がつくと、変異株に対抗するため、量を少し見直した3発目の具体的な検討に入っている。

そんな中、写真のようなギフトカードをゲットした。コロナを打ったカリフォルニア住民対象に、地域のスーパーマーケット限定で使えるプリペイド・カードだ。$50(約6千円)分ある。抽選で、もっと高額の賞金(約165万円)も当たるらしい。

NYCは、もっと気前がよく、1度目のワクチンを打てば一人$100もらえるそうだ。各州、ワクチン接種率が伸び悩んでいることが課題であり、その対策に躍起になっているようだ。

コロナ対策に関しては、アメリカの方が日本より数ヶ月先を行っていることを考えると、日本でも、いずれワクチン接種のスピードが鈍化するかもしれない。その時は、ワクチン接種を促す、なんらかの仕掛けが必要になるだろう。

それでも、日本なので、アメリカほどはワクチンを打たない人へのプレッシャーは、世間でも会社でも弱いかもしれない。それが吉と出るか凶と出るかは誰も分からない。

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