サンドラ・ブロック「バード・ボックス」うーん

こんにちは!ひろさんかくです。

Netflix製作、サンドラ・ブロック主演、人類滅亡系。面白いに違いないと、あまり事前調査もせず見てみた。とにかく、最初からパニック続きで、複数の時間を前後するストーリーも錯綜しつつ、最後まで、どうなるのか、どうなるのかと見てしまう。問題は、そのまま、この映画が最後まで進んでしまうことなのだ。そこで深く考えさせられることになる。

サンドラ・ブロック「バード・ボックス」

概要

正体不明の何かが現れ、それを見た人は次々と自殺してしまう。あっという間に全世界にそれが広がり、それから逃げようとする人々の物語

もう少し詳しく

  • 5年前、シングルマザーになるべくサンドラは備えていたが、街中が、突然のパニックに巻き込まれ、ある家に避難する。そこで、その後生活を共にする男と出会う
  • 最近の話として、目隠しをして、川を延々と下るサンドラと二人の子供。なぜ、二人?
  • 正体不明のものを見ると狂って自殺してしまうことがわかったので、カーテンを閉め切るが、もうひとりの妊婦が助けを求めてきた男を無断で、その家に入れてしまう。この男は正体不明の何かに操られており、この家にいた者も次々と犠牲者になる(ゾンビ映画のような印象)
  • 最近の話として、サンドラ、二人の子供と生活する男、川の下流に、食料もあり人が集まっているエリアがあることを無線で聞く
  • ひたすら川を下り続ける3人
  • 正体不明の何かに操られた人々に襲撃されるサンドラ一家。彼女と子供二人を守るため犠牲になる男。子供連れでは危険と聞いていたが、川を下ることを決断するサンドラ
  • 最後に、川を下りきり、避難エリアに到着、映画終了

だいぶ省略しているが、今、記憶に残っている物語はこんな感じ

メッセージは?

正体不明の何かは、人の心に働きかけて、人を操ることができるらしい。他の人の声に化けて、人を騙すことも可能らしい。川下の集落では、目の不自由な人々は助かっているようだ。

いつ、正体不明の何かの正体がはっきりするのか、期待しながら映画を見続ける。最後は「アルマゲドン」みたいに敵の基地に戦闘機で飛び込んで地球を救うのだろうと期待しながら映画を見続ける。

サンドラは勇ましいけど、正体不明の何かをやっつける感じはしないなと薄々、気がつく。

川下の集落もただの避難所のようだ。

そうか、これは人類滅亡の危機という悲劇、惨劇が起こったまま、映画みたいに最後はヒーローが出てきて解決などはしないのだ。そこにあるのはただただ絶望なのだ。

現実の世界では、このような人類滅亡の危機があったら、この映画のようにひたすら逃げるだけになるのかもしれない。現実の世界では、ヒーローや奇跡や一発逆転など無いのだというメッセージを突きつけたいのかもしれない。

わがままなもので、映画の世界では、悲劇的な現実には直面したくないので、一発逆転とか、この正体不明の何かの正体と弱点が、簡単に分かって退治するとか期待してしまう。

それが起こらないので、この映画はつまらない、オチがない、一体、メッセージは何なんだ!と息巻いてしまった。映画を見終えて、数日経ち、がっかり感が消えた今、冷静に振り返ると、この映画は、我々に「リアリティ」を突きつけているのだと思うようになった。

映画として楽しいか楽しくないかは別にして。

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