アマゾン先住民「ヤノマミ〜 奥アマゾン 原初の森に生きる〜」

こんにちは!ひろさんかくです。

プロジェクト的に、昨年末以来、NHKのディレクター国分氏のアマゾンの先住民探索の世界にはまってます。いまだに文明社会と接していない可能性のある先住民出現の話『ノモレ』を読み、国分氏の「NHKカルチャースクール大アマゾン』を受講し、今回、ヤノマミ族保護区にて150日間も同居した話『ヤノマミ』を読んだ。いよいよ、これでNHKスペシャル「ヤノマミ〜 奥アマゾン 原初の森に生きる〜」を見る準備が整った。

『ヤノマミ』を読んで

概要

ブラジルとベネズエラの間、200以上の集落、推定2万5千〜3万人とされるヤノマミ族保護区のワトリキという集落に、167人が住む共同住宅(シャボノ)がある。そこに、著者やカメラマン数名が150日間、共同生活。

2007年11月〜2008年11月のうち4回に分けて滞在、初回のみ、原住民語とポルトガル語や、ポルトガル語と日本語の通訳、現地関係者同行。残り3回は、著者とカメラマン(菅井氏)と現地の撮影助手の3名のみで同居。

滞在したワトリキの人々は、文明社会と接するようになった当時でも、独自の伝統、風習を守り、シャーマンによるシャーマニズムを信仰、狩猟・採集による生活、独自の言葉を話す。

シャーマン:トランス状態になり、精霊と交信する現象を起こすことができるとされる祈祷師

ヤノマミとは彼らの言葉で人間を意味し、我々、文明人に対して、彼らはナプ(人間でない、人間以下)という蔑称で呼ぶ。病気の治療はシャーマンによるシャボリ(祈祷)のみ。狩猟でまかなえる範囲に家族を制限(中絶がないため、赤ん坊が誕生時、母親が判断。抱けば人間扱い、抱かなければ精霊として森に返す)。死者のことは忘れさる考え。

マラリアなど文明人が持ち込んだ病気や蚋(ぶゆ)による熱帯性フィラリアによる失明など過酷な生活環境。狩りが得意な男が良い男。

NGOの支援もあり、集落の若者の一部が都市部でポルトガル語を学ぶ。文明に接し始め、石器がナイフに変わる。医療、テレビ、DVD、サッカーなど文明社会の流入を抑えることは難しくなっている。

概要の続きと感想

同居した3人は、日々、摂取するカロリーも少なく、立ちくらみが耐えない、過酷なアマゾンの森林生活により、最後には疲れ切ってしまう。特に、著者は帰国後もしばらく体調不良(心身ともに)に悩まされる。

父親が定かでない赤ん坊を、難産で出産した幼い少女が、迷わず、子供を精霊にした場面を直接見たショックを受ける。彼らと生活することで、人間は、神の子でも、生まれながらの善人でもなく、暴力性と無垢さが同居するだけの生き物と認識する。

彼らの独特の笑い声「アハフー」や集落の伝統や風習を守る最後の砦のようなシャーマンの長老の存在など、大切と思ったいろいろなものが、文明化という大きな波にのまれていくことは明らか。

守りたいという気持ちと、一人の人間では無力であるやるせなさ、自身も文明側の加害者であること、いろいろな思いが 、著者を苦しめたことが、本著のあとがきでひしひしと伝わってくる。

今後の予定

「ヤノマミ〜 奥アマゾン 原初の森に生きる〜」は、3点映像化されている。とりあえず、劇場版を見て、私のアマゾン原住民探索のプロジェクトは一旦、終了したい。

  • NHKスペシャル:2009年4月12日 59分
  • NHKハイビジョン特集:2009年2月26日 109分
  • 劇場版:133分

ヤノマミ族保護区:ワトリキという地区を中心に滞在

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滞在したワトリキのシャボノ(巨大な共同住居)内でハンモックで遊ぶ子供たち

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ワトリキのシャボノ(円形の共同住居)

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狩りで仕留めたバクと子供

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