ひたすら怖い「2001年宇宙の旅」1968年の映画

こんにちは!

大昔、新入社員の頃、会社の先輩から「HAL9000のアルファベットを一文字ずらすとどうなる?」聞かれ「IBMですね!」と素直に答えた。その先輩は、その未来のコンピュータが出てくる「2001年宇宙の旅」の素晴らしさと、このIBMネタを、いかにも自分の発見であるかのように語っていた。

その時は、その先輩を軽蔑していたこともあるけれど、この映画について、まったく興味を持てなかった。

先日、吉田修一原作の映画「パレード」を見て、映画会社で働く登場人物(藤原竜也)が「2001年宇宙の旅」の怖さを力説していた。これを聞いて、さて見てみるかなと言う気分になった。

ひたすら怖い「2001年宇宙の旅」1968年の映画

概要

原題「2001: A Space Odyssey」、脚本:アーサー・C・クラーク、スタンリー・キューブリック、監督:スタンリー・キューブリック、141分(途中休憩含まず)、1968年公開、アカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞。次作は「2010年」(1984年製作)

あらすじ

古い映画であり、多くの映画ファンやマニアが語っているので、私のような素人があらすじですら、いい加減に書くのは気が引ける。叱られない範囲で、簡潔に、超ざっくりとしたあらすじを書くとこうなる(ウイキペディアの力も借りて)。

400年前、ホモ・サピエンスの祖先ヒトザルの群れがいる。そこに謎の物体(畳一畳くらいの分厚いタイルのようなもの)が現れる。あるヒトザルがその物体に触れ、動物の骨を武器に使うなど進化の手助けを受ける。その後、時は飛び、人類が月に居住するような未来へ。

ある極秘のミッションで月に来たフロイド博士は、月面で謎の物体(冒頭の物体に類似)の調査に赴く。謎の物体からの強烈な音波で調査隊は倒れる。その後、木星に向かう宇宙船が、この物語のメインとなる。

宇宙船の頭脳である人工知能のHAL9000型と船長、隊員がいる。科学者3名は人工冬眠中。

HALによる宇宙船の部品の故障の予兆検知が誤りだったことから、船長たちはHALを信用できなくなる。HALを宇宙船からの切断を画策する船員たち。密室での会話を読心術で把握するHALは復讐に出る。船員と冬眠中の科学者達を殺す。一人立ち向かうボーマン船長。戦いに勝ちHALを停止させる。その後、再び、謎の物体に遭遇する船長の運命は?!

感想

ひたすら怖い。臨場感ある音楽やコーラスの効果が大きい。何か、とんでもなく恐ろしいことが起こるに違いないと震えてしまう。そもそも宇宙空間にいるだけで恐怖しか感じない。

問題の結末のシーンはよくわからない。異次元の世界に行ってしまい、これが何を意味するのか、一度見ただけでは分からない。二回見ても分かるような気はしない。

だからと言って、つまらないとか、意味不明とか言うつもりはない。この映画が公開されたのは1968年。人類が月面着陸する数ヶ月前のこと。その当時に、21世紀の世界を、人類が出現する前からの壮大なストーリーにまとめ上げている。

1968年当時、IBMは基幹業務用に大型のメインフレームコンピューターを製造・販売していた。その当時から、人工知能の概念はあったとして「人工知能 vs. 人間」は、公開当時は、得体が知れない恐怖を与えたに違いない。

劇中出てくるテレビ電話は、もはや完全に実現されている。面白かったのが、途中、船員が、手書きのボードを手に、船内を点検するシーンがある。HALに故障の予兆検知機能があるのに、人間もダブルチェックするんだとか、iPadみたいなものが出てくるとは、当時、想像できなかったのかなんて興味深く見てしまった。

なんとも言えない恐怖を味わいたい人にはオススメの映画かもしれない。もちろん、エンディングのシーンは良くわからないことは覚悟の上で。。。

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